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~今日は何の日?~

7月1日 更生保護の日

 7月1日は更生保護の日。日本で犯罪非行を未然に防止すると同時に、罪を犯した人や非行をした少年の更生と円滑な社会復帰を促進するための日として、1962年に法務省が制定した。

 日付は、犯罪者予防更生法の施行日(1949年(昭和24年)7月1日)から、7月1日とした。

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 社会全体が直面している重要な課題の一つに、犯罪や非行の未然防止と、罪を犯した人々や非行に走った少年たちの更生及び社会復帰の促進があります。これらの課題に対処するためには、単に罰を与えるだけではなく、その根本原因に対する理解と支援が必要です。

 まず、犯罪や非行を未然に防止するためには、教育や啓発活動が不可欠です。学校教育の中で、倫理観や社会性、共感力の育成に重点を置くことが重要であり、家庭や地域社会もこれを支える役割を担うべきです。また、若者が健全な趣味やスポーツに打ち込める環境を整え、非行に走る原因となる孤独やストレスから守ることも大切です。

 一方で、罪を犯した人や非行に走った少年の更生を目指すには、彼らが抱える問題に対する専門的な支援が欠かせません。心理的なカウンセリングや職業訓練、教育プログラムを通じて、彼らが社会に再び受け入れられるためのスキルや自信を身に付けさせることが求められます。この過程で、彼らが犯した過ちに対する反省や、社会との和解の機会も提供されるべきです。

 また、社会全体が彼らを支え、受け入れる体制を整えることも、更生と社会復帰の促進には欠かせません。罪を犯した人々や非行少年に対する偏見や差別をなくし、彼らが新たな人生を歩み始めるための支援を惜しまないことが大切です。

 犯罪や非行の未然防止と、罪を犯した人々や非行少年の更生及び社会復帰の促進は、一人ひとりの努力だけでは成し遂げられるものではありません。政府、地方自治体、民間団体、そして一般市民が一丸となって取り組むことで、初めて実現可能な目標となります。私たち一人ひとりがこの問題に対して責任を持ち、支援の手を差し伸べることが、より良い社会を築く第一歩となるのです。

犯罪者予防更生法とは

 昭和24年に制定されたが、平成19年に『執行猶予者保護観察法』を整理・統合し『更生保護法』となる形で廃止された。犯罪者の改善や更生に関する法律で、更生保護機関や保護観察制度の運用などについて規定している。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日