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~今日は何の日?~

7月3日 涙の日

 7月3日は涙の日。パソコン、携帯電話の普及により急増しているドライアイの症状と関係の深い「涙」に着目して、ドライアイの正しい理解を社会に広げていくことを目的に、ドライアイの研究促進、治療の質の向上と普及活動を行うドライアイ研究会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(7)(3)だ」の語呂合わせから、7月3日とした。

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 ドライアイは、目の乾燥によって引き起こされる疾患で、涙の量の不足や涙の質の悪化が主な原因です。涙は目の表面を潤し、外部の刺激から守る重要な役割を果たしており、そのバランスが崩れることで目の不快感や視力の低下、さらには目の表面に傷がつくこともあります。現代社会では、パソコンやスマートフォンの長時間使用、空調による室内の乾燥、コンタクトレンズの使用などにより、ドライアイを訴える人が増加しています。

 ドライアイには大きく分けて、「量的な異常」と「質的な異常」の2つのタイプがあります。「量的な異常」は、涙の分泌量自体が減少している状態を指し、「質的な異常」は、涙の成分バランスが崩れ、涙が目の表面に留まらない状態を指します。特に、画面を見続けることでまばたきの回数が減り、涙の蒸発を促進させることが、現代人のドライアイの一因と考えられています。

 ドライアイの原因は多岐にわたり、加齢やストレス、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が関係しています。また、内科的な疾患や薬剤の副作用によっても引き起こされることがあります。

 ドライアイの予防や改善のためには、適切な目の休息、室内の湿度管理、十分な水分摂取、バランスの取れた食生活など、生活習慣の見直しが重要です。また、不快感が強い場合や、症状が改善しない場合には、医療機関での適切な診断と治療が必要になります。

 目を守るためにも、日常生活におけるドライアイへの注意と、適切なケアを心がけることが大切です。ドライアイは、現代社会における生活習慣病の一つとも言えるため、自分の目の健康状態をしっかりと把握し、適切な対策を講じることが求められています。

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