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7月4日 恩納もずくの日

恩納もずくの日

 7月4日は恩納(おんな)もずくの日。恩納村でしか採れない「恩納もずく」の美味しさを多くの人に知ってもらうために、沖縄県恩納村の恩納村漁業協同組合と、海産加工品の製造を手がける鳥取県境港市の株式会社井ゲタ竹内が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、2011年7月4日に「恩納もずく」が農林水産省で、もずくやワカメなどの褐藻類としては国内で初めて品種登録されたことから、7月4日とした。

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 もずくは、海の恵みを凝縮した海藻であり、私たちの食生活において重要な役割を担っています。糸もずくと太もずくという、異なる二種類が存在し、それぞれ独特の食感と栄養価を持っています。糸もずくは能登半島や山陰沿岸に自生し、その細やかでなめらかな食感が特徴です。一方、太もずくは沖縄を中心とした南西諸島に自生し、コリコリとした歯応えが魅力です。これらは全く異なる種類の海藻であり、糸もずくが成長して太もずくになるわけではありません。

 「もずく」という名前は、「藻に付く」という意味から来ており、天然のもずくが他の海藻に付着して生息することから名付けられました。この海藻に含まれるヌメリの成分には、フコイダンやアルギン酸といった食物繊維が含まれており、これらは健康維持に有益な成分として注目されています。ナトリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれており、栄養価の高さが魅力の一つです。

 もずくを使った料理は多岐にわたり、味付けもずくはそのまま食べても美味しいほか、野菜との相性も良く、サラダや天ぷらなど、様々な料理に活用することができます。もずくは、日本の食文化において欠かせない食材であり、その独特の食感と栄養価を生かした料理で、日々の食卓を豊かにしてくれることでしょう。

 海からの贈り物であるもずくを通じて、海の恵みを感じ取り、健康的な食生活を送ることは、私たちにとって非常に大切なことです。そのヌメリに秘められた自然の力を活用し、美味しく、楽しく、賢くもずくを食生活に取り入れていくことが、これからも私たちの豊かな生活を支えていくことになるでしょう。