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7月10日 潤滑油の日

潤滑油の日
引用元:全国石油工業協同組合

 7月10日は潤滑油の日。潤滑油は産業活動から家庭生活まで広く使われている基礎資源。適切な使用によって省エネ、省資源効果も期待できることから、潤滑油についての知識の普及浸透を図るために、全国石油工業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、潤滑油の通称「OIL」を半回転させると「710」となることから、7月10日とした。

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 潤滑油は、機械の部品同士がスムーズに動作するために不可欠な役割を果たす油です。この油は、機械内での摩擦を軽減し、部品の摩耗を防ぎ、冷却、密封、錆止め、異物除去など多岐にわたる効果を発揮します。特に、金属の部品が接触する際に生じる摩擦を低減させることで、機械の効率を高め、耐用年数を延ばす重要な役割を担います。

 潤滑油の特性として、高い粘性があり、物体間の皮膜を形成しやすく、その丈夫な皮膜によって摩擦を減少させます。また、電気的に中性であり、金属の酸化を防ぎ、絶縁性能が高いことも特徴の一つです。機械装置に利用される潤滑油は、温度変化による粘度の変化が少なく、酸化しにくい性質が求められ、特に内燃機関など高温環境下で使用される場合には、これらの特性が非常に重要になります。

 潤滑油には多種多様な種類があり、その用途によって選択されます。例えば、エンジンオイル、ギアオイル、油圧オイルなどがあり、それぞれ特定の機械装置や部品の潤滑に特化しています。また、潤滑油には難燃剤や各種の添加剤が配合されることがあり、これらは潤滑油の性能を向上させるとともに、特定の機能を付与することができますが、中には有害な物質を含むものもあり注意が必要です。

 潤滑油は単に機械装置をスムーズに動かすだけでなく、機械の寿命を延ばし、保守・メンテナンスの負担を軽減するなど、機械を使用する上で欠かせない重要な役割を担っています。適切な潤滑油の選択と管理は、機械の性能を最大限に引き出し、長期にわたって安定した運用を実現するために不可欠です。

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