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7月13日 もつ焼の日

もつ焼の日

 7月13日はもつ焼の日。もつ焼の美味しさ、動物からもたらされる資源の有効活用などを広めるために、食肉や牛、豚などのもつ(ホルモン)を扱う株式会社丸協食産が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、内臓(713)」の語呂合わせから、7月13日とした。

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 もつ焼き、別名ホルモン焼きは、牛や豚などの内臓肉を使用した料理であり、特に日本の大衆食文化の一部として親しまれています。この料理の歴史は深く、日本では明治維新以降に広まったとされており、特に大阪を中心に在日韓国・朝鮮人のコミュニティが、日本人がほとんど食べなかった牛や豚の内臓を調理し、食べたり販売したりすることから始まりました。これが労働者の酒席のつまみとして人気を集め、次第に日本全国に広がっていったのです。

 「ホルモン」の語源には複数の説が存在し、大阪弁で「捨てるもの」を意味する「放るもん」説や、ドイツ語の「Hormon」、英語の「hormone」から来ているとする説があります。どちらの説も、内臓肉が栄養豊富で活力を与えることから、この料理に名付けられたと考えられています。戦前には内臓料理に限らず、スタミナ料理全般がホルモン料理と称されていたこともあり、この言葉はスタミナや精力を増強する料理を指す言葉として流行しました。

 ホルモン焼きは、その手頃な価格と満足感のある味わいで、労働者階級に特に支持されるようになりました。焼肉屋やもつ焼き専門店で提供され、ビールや焼酎と合わせて楽しまれることが多いです。内臓肉は他の部位に比べて安価でありながら、タンパク質や鉄分などの栄養素を豊富に含んでいるため、エネルギッシュな食事を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。

 日本全国で様々なバリエーションがあり、地域によって味付けや提供される内臓の種類が異なります。一般的には塩や味噌、醤油ベースのタレで味付けされ、ニンニクやショウガを加えて風味をつけることも多いです。火力の強い専用の焼き台でサッと焼き上げることで、外はカリッと、中はジューシーな食感を楽しめるのが特徴です。

もつとは

 臓物全般を指す言葉で、ホルモンとも呼ばれる。小腸のみを指して「もつ」と呼ぶ場合もある。欧米では、内臓肉のことを総称して「バラエティーミート」と呼んでいる。