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~今日は何の日?~

7月19日 やまなし桃の日

 7月19日はやまなし桃の日。全国一の生産量を誇る山梨県の桃をアピールするために、社団法人・山梨県果樹園芸会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「百」をモモと読み、百が重なる1月1日から数えて200日目に当たることの多いという理由で、7月19日とした。

 また美味しい桃の出荷時期にも当たる。

山梨の桃

やまなし桃の日

 栽培面積、生産量ともに山梨が日本一。特に「白鳳」や「浅間白桃」などの品種が有名。7月の東京中央卸売市場では、山梨県産の桃が約90%を占める。主に7月~8月に収穫される。

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 山梨県の桃は、日本国内で高い評価を受けていることで知られております。その理由は、単に美味しいからというだけではなく、栽培環境、農家の方々の熱心な取り組み、そして桃に対する深い愛情から生まれる高品質な果物であるためです。

 山梨県は、桃の生産に最適な自然条件を備えています。全国でも有数の日照量を誇り、桃の甘さと色合いを引き出すための重要な要素を提供しています。また、山梨の地形は傾斜地が多く、水はけの良い土壌を持っており、桃の根腐れを防ぎ、健康な成長を促します。これらの自然条件に恵まれた環境は、桃の生産にとって理想的な場所と言えるでしょう。

 農家の方々の技術もまた、山梨の桃が高品質である重要な理由です。長年にわたる経験と技術の継承、そして新しい栽培技術の積極的な採用が、安全で美味しい桃を育てる基盤となっています。特に、峡東地域では、春日居や加納岩、大藤などのブランド産地が存在し、それぞれ独自の高品質な桃を生産しています。

 農家の方々は、熟れたももを1個ずつ丁寧に手で確認しながら収穫するなど、鮮度を保つための努力も惜しまず、朝採りを基本とするなど、品質にこだわった栽培管理を行っています。さらに、有機物を利用した土づくりや減農薬栽培に取り組み、環境にも配慮した持続可能な農業を目指しています。

 山梨県の桃は、その美味しさだけでなく、農家の方々の情熱と努力、自然環境との調和から生まれる日本が誇るべき農産物の一つです。この豊かな恵みをぜひ一度ご賞味いただき、山梨の桃の深い味わいとその背景にある物語を感じ取っていただければ幸いです。