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7月23日 鮮度保持の日

鮮度保持の日
引用元:株式会社ベルグリーンワイズ

 7月23日は鮮度保持の日。食品の鮮度を保つことは安全性や栄養価、味と香りの保持など、さまざまな利点があることをアピールするために、野菜の鮮度を長持ちさせる高鮮度保持フィルム「オーラパック」の製造・販売などを手がける株式会社ベルグリーンワイズが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、生鮮品の鮮度が落ちやすく、1年で最も暑い時期の「大暑」となることが多い7月23日とした。

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 オーラパックは、野菜や果物の鮮度を長持ちさせるために開発された高鮮度保持フィルムです。この特殊な包装材料は、2007年から開発が始まり、約2年の研究開発期間を経て、2009年に正式に発売されました。その高い鮮度保持能力により、多くの野菜や果物の長期保存に貢献しています。

 オーラパックの最大の特徴は、その水分子活性機能にあります。この機能は、水分子を単分子化し循環をスムーズにすることで、野菜や果物からの水分蒸散を抑制します。この結果、収穫後の青果物が経験するストレスを軽減し、鮮度や栄養素を長期間保持することができるようになります。

 また、オーラパックには高い防曇機能があり、袋の内面に水滴が付着しにくいため、水滴による果物や野菜の傷みを防ぎます。さらに、適度な通気性と透湿性を持つことで、青果物を新鮮な状態で保つことが可能です。

 オーラパックの開発と普及は、新じゃがいもや大葉など、特定の野菜での鮮度保持効果の検証から始まりました。その後、中部地区の大手量販店を皮切りに、多くの量販店やJA(農業協同組合)での採用が進み、その有効性が広く認知されるようになりました。

 2011年には、オーラパックの開発、企画、製造に関する連携事業が経済産業省の「新連携事業」として認定され、生産設備や品質管理の強化が行われました。このような取り組みにより、オーラパックは青果物の鮮度保持における画期的なソリューションとして、業界内外から高い評価を受けています。

 オーラパックは、野菜や果物の流通過程での鮮度の維持だけでなく、消費者にとっても美味しさを長持ちさせるための有効な手段となっています。これにより、食品廃棄の削減にも貢献し、持続可能な食品供給システムの実現に向けた重要な役割を担っているのです。