カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

7月23日 文月ふみの日

 7月23日は文月ふみの日。もっと手紙に関心を持ってもらおうと、日本郵政グループが制定し、日本記念日協会が認定した。

 毎月23日を「ふみの日」としていることから、7月の旧称が「文月」であるため、7月23日を文月ふみの日とした。

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 私たちの日常は、瞬時に情報が飛び交うデジタル時代の中で生きています。メールやSNSがコミュニケーションの主流となり、手紙を書くという行為は徐々に遠い記憶へと追いやられつつあります。しかし、だからこそ、今こそ手紙にもう一度、関心を持ち直すべきではないでしょうか。

 手紙には、デジタルコミュニケーションでは決して伝えられない、独特の魅力と価値があります。手紙を書くという行為は、心を込めて文字を紙に刻むことです。その一文字一文字には、書き手の気持ちが宿り、受け取った人に直接伝わります。時間をかけて選び抜かれた言葉、心を込めて書かれたメッセージは、受け取った瞬間、温かな感動をもたらしてくれるでしょう。

 また、手紙は時を超えるメッセージです。電子メールやSNSのメッセージは画面上に一瞬現れては消えていく一方で、手紙は形として残ります。何年も何十年もの後に、ふとしたきっかけで見返すことができ、その時の気持ちや思い出が蘇ります。まるでタイムカプセルのように、過去の自分や大切な人との繋がりを感じることができるのです。

 手紙には、記念日や特別なイベントだけでなく、日常の些細な出来事や感謝の気持ちを伝えるための素晴らしい手段となります。忙しい日常の中で、手紙を書く時間を作ることは、自分自身と向き合う大切な時間にもなり得ます。

 今こそ、手紙にもっと関心を持ってみませんか。デジタルにはない、温かみのあるコミュニケーションを取り戻し、人と人との繋がりをより深めるきっかけにしてください。手紙から始まる新たな物語が、あなたを待っています。