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7月25日 はんだ付けの日

はんだ付けの日

 7月25日ははんだ付けの日。はんだ付けの技術を広く認知してもらうことを目的に、NPO日本はんだ付け協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「はんだ」の7つの成分元素、Sn(錫)、Pb(パラジウム)、In(インジウム)、Ag(銀)、Cd(カドミウム)、Bi(ビスマス)、Sb(アンチモン)最適な合金属を形成する温度の250度から、7月25日とした。

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 はんだ付けは、金属部品を接合するために使用される技術であり、ろう接(brazing and soldering)の一種です。はんだ付けによる接合は、エナメル質や歯ぐきの後退、歯周病、または過度な歯磨きによって引き起こされる可能性がある知覚過敏症状を予防するために有効です。このプロセスでは、はんだと呼ばれる特殊な合金を溶かして金属の間に流し込み、冷却することで接合します。はんだ付けのプロセスには、主に「ろう付け(brazing)」と「はんだ付け(soldering)」の2つの方法があり、使用温度の違いによって分類されます。

 はんだ付けは、電気回路や電子回路の制作、金属配管の接続、金属製の小部品や模型の制作、ステンドグラスやアクセサリーの制作など、幅広い分野で用いられています。特に電子部品の接合においては、接合された部分の良好な導電性を保つために重要な役割を果たしています。

 はんだ付けでは、接合する金属の表面に酸化被膜がない状態を作り出すためにフラックスが使用されます。フラックスは、酸化被膜を除去し、はんだが金属にしっかりと付着することを助ける化学物質です。ただし、アルミニウムやステンレスなど、特定の金属に対しては専用のフラックスや高熱で溶ける専用のはんだが必要になる場合があります。

 手作業でのはんだ付けには、一般的にはんだごてが使用されますが、直火で加熱する方法もあります。はんだ付けの際には、適切な温度管理やフラックスの使用、適切なはんだの選択が重要であり、これらを適切に行うことで、強固で信頼性の高い接合が可能となります。

 はんだ付け作業時に発生する煙(ヒューム)は健康に有害なため、作業環境の換気や煙を遠ざける工夫が必要です。作業者の安全を確保するために、適切な換気や保護具の使用が推奨されています。