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7月7日 コンペイトウの日

コンペイトウの日

 7月7日はコンペイトウの日。コンペイトウの食文化を後世に残し、コンペイトウに夢と希望を感じてみんながハッピーになってほしいと、コンペイトウメーカーの入江製菓株式会社、有限会社エビス堂製菓、有限会社緒方製菓、大阪糖菓株式会社(コンペイトウ王国)の四社で結成した金平糖deつなぐ会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、七夕の日に星の形をしているコンペイトウを食べて全国にコンペイトウの天の川を作り、織姫と彦星が会えるようにとの思いから、7月7日とした。

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 金平糖は、1546年にポルトガルから日本にもたらされた、カラフルで星のような形をした砂糖菓子です。ポルトガル語の「confeito(コンフェイト)」が語源となっており、日本においては「金米糖(こんべいとう)」や地方によっては「こんぺいとう」「こんぺんとう」とも呼ばれています。織田信長によってその美しさと味わいに驚かれたことからも、当時は公家や高級武士の間でのみ楽しまれる貴重な品とされていました。

 製造方法は、気温や天候に左右される繊細な作業であり、蜜の濃度や釜の角度と温度、釜で転がる金平糖の音を聞きながら、五感を使って状態を見極め、砂糖の結晶化を防ぎながら一粒一粒を作り上げる伝統的な技術が必要です。この技術は、コテ入れ十年、蜜掛け十年と言われるほど、長い修業期間を要します。

 金平糖の製造過程で形成されるイガは、釜の中で転がる過程で自然に形成される突起であり、その形成過程は長年の疑問の対象でしたが、釜の上から下へ転がる際、鉄板に触れた部分の蜜が乾燥して硬くなり、そこが出っ張ることで他の場所よりも蜜がつきやすくなり、次第に突起が大きくなっていくというプロセスで形成されます。

 現代でも、伝統的な製法で丹精込めて手作りされる金平糖は、皇室の慶事などで引き出物に使われるなど、縁起の良いお菓子として親しまれ続けています。60種類を超える風味とカラフルな色彩で、見た目にも楽しく、特別なギフトや節句のお祝いなどにも選ばれています。このように、金平糖はその製造過程の繊細さ、豊富な色彩と風味、そして持つ歴史的背景から、日本文化の一端を形成している貴重な存在であると言えるでしょう。

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