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7月10日 生理学の日

 7月10日は生理学の日。2022年に100年を迎えたことを記念するとともに、生理学研究をより広く知ってもらおうと、一般社団法人日本生理学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、日本生理学会第1回大会が東京大学医学部にて開催された日(1922年(大正11年)7月10日)にちなんで、7月10日とした。

 生理学とは、お腹が空く、暑いと汗が出るというような反応を体が示すとき、体の中で何が起こっているのかを究明する学問で、体の基本的な機能と仕組みを解き明かしていくことで健康的な体づくりや病気の理解・治療・予防などに貢献する。

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 生理学は、人間を含むすべての生物が持つ生命現象を、その機能とメカニズムの側面から深く探究する学問です。この学問は、フランスの医師で生理学者のジャン・フェルネルによって概念が導入され、生体の働きを分子、細胞、器官、個体の各レベルで解明し、それらをシステムとして統合的に理解することを目指しています。生理学では、私たちが日々経験する「お腹が空く」「暑いと汗が出る」「運動すると心臓がドキドキする」などの生理的反応を、科学的に解析し、体の中で何が起こっているのかを明らかにします。

 この学問領域は、生命科学の基礎を提供すると同時に、医学を含む関連分野への貢献も大きいとされています。生体が保持するホメオスタシス(内環境の一定性)を実現する複雑なメカニズムの解明を通じて、健康な体づくりや病気の理解、予防、治療へとつながる知見を提供します。例えば、食欲のメカニズムを理解することは栄養学や肥満治療に、汗の働きを理解することは体温調節や熱中症の予防に、心臓の反応を理解することは運動生理学や心臓病の治療に直結します。

 生理学の研究は、生体機能をリアルタイムで観察し、生きた材料を用いることが特徴です。これにより、生命の本質に迫ることが可能となり、生きるための「理(ことわり)」を明らかにしています。そのため、生理学は統合生物学(Integrative Biology)としても位置づけられ、生命科学全般の進歩に貢献しています。

 まとめると、生理学は、生命を構成するさまざまなレベルでの機能とメカニズムを総合的に理解することで、生命の謎を解き明かし、健康や病気に関する深い知識を提供する学問です。この知識は、ライフサイエンスの進展はもちろんのこと、私たちの健康維持や病気への対処に直接的に役立てられています。

記念日とかいろいろ

健康の記念日