7月15日 マンゴーの日
7月15日はマンゴーの日。沖縄県農水産物販売促進協議会が2000年に制定した。
日付は、マンゴーの収穫最盛期であることを目前に控えていることから、7月15日とした。
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マンゴーは、インド及びインドシナ半島が原産の常緑大高木で、紀元前から人々によって利用されてきました。現在では、熱帯から亜熱帯地域にかけて広く栽培されており、世界中でその甘く豊かな味わいが楽しまれています。品種には多くの種類がありますが、特にフィリピン産のカラバオ種や、果肉がオレンジ色のメキシコ産アップルマンゴーが輸入されることが多いです。
マンゴーの名前は、タミル語の「マンギー」が由来とされ、その語源は南インドのタミール地方にまで遡ります。「マンゴー」という名前は英語で定着し、その後世界中で使われるようになりました。また、マンゴーは宗教と深い関わりを持ち、特にインドでは、仏教やヒンズー教において神聖な樹とされています。その木陰は強い日差しを防ぎ、また宗教的儀式においてはマンゴーの葉が用いられるなど、人々の生活に密接に関わってきました。
栄養面では、マンゴーはビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維、カリウムを豊富に含んでおり、これらの成分が美肌効果やガン予防、貧血予防、便秘解消に効果を発揮します。特にβカロテンの含有量は果物の中でもトップクラスで、その抗酸化作用により、風邪の予防や肌荒れ防止、高血圧の予防などに有効です。
日本におけるマンゴーの歴史は明治時代に始まり、国内で本格的な栽培が始まったのは1970年頃です。以降、日本国内でも様々な品種のマンゴーが栽培されるようになりました。トロピカルフルーツの代表選手として、また古来から神聖視されてきた果実として、マンゴーは今もなお世界中の人々に愛され続けています。