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7月3日 ソフトクリームの日

ソフトクリームの日

 7月3日はソフトクリームの日日本ソフトクリーム協議会が制定した。

 日付は、1951年7月3日に明治神宮外苑で開催された米軍のアメリカ独立記念を祝うカーニバルで、日本で初めてソフトクリームが販売されたことを記念して、7月3日とした。

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 ソフトクリームは、専用の機械で-5℃~-7℃程度にフリージングされた後、甘く柔らかく冷たい状態で提供されるアイスクリームの一種です。「なめらかな口あたりの良さ」と「出来立てのフレッシュ感」が大きな魅力であり、アイスクリームとは異なる製法と温度で提供されることが特徴です。

 ソフトクリームの起源は、4000年も前の中国に遡ります。紀元前2000年頃、家畜の乳しぼりが始まり、ミルクを煮てから雪で冷やしてやわらかい糊状にした氷菓が、富裕層のシンボルとして珍重されました。この伝統がシルクロードを通じてイタリアへ伝わり、マルコ・ポーロによってヨーロッパに広められたとされています。

 16世紀には「冷やす技術」の進歩により、氷に硝石を混ぜて物を一気に冷やす技術が開発され、天然の雪や氷を原料としないシャーベットが作れるようになりました。これにより、氷菓の製法がヨーロッパで広まり、現在のアイスクリームの原型が生まれたとされています。

 ソフトクリームが日本に登場したのは1951年、明治神宮で開催された進駐軍主催のカーニバルで初めて販売されました。その後、有名百貨店や食堂・喫茶店で販売されるようになり、日本国内でのソフトクリーム発展の土台を築きました。1954年以降、第一次ブームが起こり、1970年には第二次ブームが到来し、日本全国に広がりました。1996年以降、本物志向商品の拡大と地方の特産物を取り入れたご当地ソフトクリームの登場などで、第三次ブームが到来しました。

 ソフトクリームはそのフレッシュな味わいと手軽さから、今なお多くの人々に愛され続けています。特に夏の風物詩として、各地で様々なフレーバーが楽しまれており、日本独自のソフトクリーム文化が育まれています。また、1990年には日本ソフトクリーム協議会が発足し、「ソフトクリームの日」が制定されるなど、ソフトクリームの普及と発展に寄与しています。

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