7月15日 ネオンサインの日
7月15日はネオンサインの日。ネオンサイン技術の継承とともにその魅力を多くの人に知ってもらおうと、公益社団法人日本サイン協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、1926年7月15日に東京の日比谷公園で開催された納涼大会の会場の入り口ゲートに、絵と文字がデザインされた幅11メートルの国産初ネオンサインが飾られ点灯したことから、7月15日とした。
ネオンサインの豆知識
◆◆◆
ネオンサインとは、ガス放電を利用して発光させる看板や広告の一種で、通常はガラス管に封入された希ガスを電流で励起させ、発光させることで文字やデザインを浮かび上がらせる仕組みです。20世紀初頭にフランスのジョルジュ・クロードによって開発し、1912年のパリ万国博覧会で初公開されました。その後、アメリカのユタ州でトマス・ヤングがネオン管を使った看板業を展開し、ラスベガスの都市景観に大きな影響を与えました。日本での最初の設置は複数の説があります。21世紀に入り、多色で自由設計が可能なLEDに置き換えられるものの、ネオンサインの文化的価値が評価されており、ラスベガスにはネオン博物館が開業しています。
主にネオンガスやアルゴンガスなどの希ガスを使用し、ガスの種類やガラス管の塗料によって様々な色が得られます。ネオンガスは赤色に発光し、アルゴンガスは青や緑などの発光が特徴的です。また、他の希ガスや蛍光塗料を組み合わせることで、さまざまな色彩を持つ光を放つことができます。
ネオンサインはレトロな雰囲気が魅力で、都市の街並みやナイトライフを象徴する存在として親しまれています。しかし、省エネルギーやメンテナンスの観点から、近年ではLEDサインなどへの切り替えが進んでいます。