7月1日 冷コーの日
7月1日は冷コーの日。「冷コー」(レイコー)とは喫茶店文化の中で生まれ、西日本で広く使われてきたアイスコーヒーを指す言葉。親しみのある「冷コー」という呼び名をさらに広めるとともに、多くの人がアイスコーヒーを楽しむきっかけにとの願いが込められている。
ラジオパーソナリティで冷コー愛好家の黒江美咲さんが制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、梅雨明けからお盆までの頃がアイスコーヒーが最も売れる時期といわれ、本格的な夏の到来を感じさせることから、7月1日とした。
クラウドファンディングにより多くの「冷コー」ファンからの賛同を集めて誕生した記念日。
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「冷コー」という言葉は、主に西日本、特に大阪で使われてきたアイスコーヒーの俗称です。この言葉は「冷たいコーヒー」を意味する「冷(れい)コー」が短縮された形で、喫茶店文化の中で生まれたものです。日本では、特に夏季に冷たい飲み物としてアイスコーヒーが好まれますが、「冷コー」は季節を問わずに楽しまれるメニューとして喫茶店で親しまれてきました。
しかし、バブル経済の時代を経て、喫茶店の数が激減すると共に、新たなカフェ文化の台頭や言葉の変遷が起こり、「冷コー」という言葉は徐々に使われなくなりました。現代では、多くの人々が単に「アイスコーヒー」と呼んでおり、「冷コー」を知る人は減少しているようです。大阪市中心部での調査では、この言葉を知っている人は7割を超えるものの、実際に使用している人は少ないことが示されています。
このように、「冷コー」はかつての喫茶店文化を象徴する言葉として、特定の地域や時代に根ざした用語であり、今日では死語に近い状態になっています。