7月5日 ステーブルコインの日
7月5日はステーブルコインの日。ステーブルコインとは法定通貨のように安定した価格で運用できるように設計された暗号資産(仮想通貨)のことで、このステーブルコインが企業や個人間での決済など、幅広い領域で運用できるように啓発することが目的。
ブロックチェーン技術の幅広い普及推進を行う一般社団法人 ブロックチェーン推進協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、ブロックチェーン推進協会が社会インフラとしてのブロックチェーンの可能性を広げることを企図して発行した日本初のステーブルコイン「Zen(ゼン)」の発行日(2017年7月5日)にちなんで、7月5日とした。
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ステーブルコインは、価格の安定性を目指して設計されたデジタル資産で、暗号資産(仮想通貨)の一種です。これは、従来の暗号資産のように価格変動が激しい問題を解消し、実用的な決済手段としての利用を促進するために開発されました。ステーブルコインの主な特徴は、その価格が法定通貨や他の資産価値に連動していることにより、価格が比較的安定している点です。
ステーブルコインの種類は主に四つに分けられます。一つ目は「法定通貨担保型」で、これはドルやユーロなどの法定通貨を担保にして発行されます。二つ目は「暗号資産担保型」で、他の暗号資産を担保にして価格が連動するように設計されています。三つ目は「コモディティ型」で、金や原油などの商品価格の値動きに連動します。最後の四つ目は「無担保型」または「アルゴリズム型」と呼ばれ、市場の需要と供給に応じて通貨の供給量を調整するアルゴリズムによって価格の安定を図ります。
ステーブルコインの利点としては、従来の暗号資産と比べて価格の安定性が高いため、日常的な商取引や国際送金に適していることが挙げられます。また、送金速度が速く手数料が低いため、特に国際的な取引での利用が見込まれています。さらに、経済的な不安定性が高まる中で、資産を安全に保管する手段としても注目されています。
日本では、2023年6月に施行された改正資金決済法により、ステーブルコインは「電子決済手段」としての位置付けを明確にされ、発行は銀行や信託銀行、資金移動業者に限定されています。これにより、より規制された環境の中で安全にステーブルコインを使用できるようになりました。