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8月1日 はっぴの日

 8月1日ははっぴの日。日本の伝統文化のひとつである「はっぴ」の魅力を、日本のみならず世界に向けて伝えることを目的に、「オリジナルはっぴ専門店」を運営する株式会社バンテックが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(1)」と読む語呂合わせから、8月1日とした。

はっぴの豆知識

はっぴの日

 「はっぴ」という語は、古代、身分の高い人の正装である束帯(そくたい)という服を着る際に、(ほう)の下に着用していた袖のない胴衣「半臂(はんぴ)」に由来するとされている。また、「法被」という漢字は、高僧が座る椅子の背もたれに掛ける布である「法被(はっぴ)」と同じものだが、衣服の法被と全く関連が無いため、単なる宛て字と言われている。

 はっぴには、大工や職人が来ているイメージもあるが、本来は武士が家紋などを染め抜いた衣装を着用し始めたのが起源とされており、それを職人や町火消なども着用するようになり、庶民にも広まったとされている。

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 法被(はっぴ)は、日本の伝統的な衣服で、祭りやイベントなどでよく見られる装いです。その起源は古く、平安時代にさかのぼります。当初は仏教の僧侶が着用する法衣として用いられていましたが、時代が下るにつれて一般の人々にも広がり、祭りや行事の際の装いとして定着しました。

 法被は肩から被る形の短い上着で、前を開けて着ることが一般的です。素材は主に綿で、動きやすく作られているため、活動的な場面での着用に適しています。また、法被の背中や前面には、地域や団体の名前、祭りの名称、企業のロゴなどが大きく書かれていることが多く、団体の一体感を示す役割も担っています。

 日本の祭りでは、法被を着用することで参加者同士の連帯感を高め、祭りの盛り上がりに寄与しています。色やデザインは多種多様で、地域や団体によって異なる特色を持っているのも特徴です。例えば、赤や青の鮮やかな色の法被を着用する地域もあれば、シンプルな白や黒で統一された法被を選ぶ団体もあります。

 近年では、法被がファッションアイテムとしても注目されています。伝統的なデザインを活かしながら、現代的なアレンジを加えた法被を着用する若者も増えており、日本の伝統文化と現代文化の融合の象徴とも言えます。また、海外での日本文化イベントでも、法被は日本を象徴する衣装として人気を博しています。

 法被は、日本の祭り文化を色鮮やかに彩るだけでなく、日本の伝統と現代のセンスが融合したユニークな文化アイテムとして、今もなお多くの人々に愛され続けています。

記念日とかいろいろ

衣服の記念日