8月5日 パン粉の日
8月5日はパン粉の日。パン粉を使った料理を広くPRするために、フライスター株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
パン粉の豆知識

パン粉の日本農林規格(JAS規格)では、「乾燥パン粉」はパン粉のうち、水分が14%以下になるように乾燥したもの、「生パン粉」は乾燥してないもの、という定義がされている。「生パン粉」を使うとボリューム感がアップして、さらにサクサクッとした食感のフライができる。
パン粉は粉の大きさによって大きく3種類(粗目・中目・細目)に分けることができる。
粗目
粒が大きく、フライにボリューム感が出て、サクサクした食感になる。トンカツなどに適している。
中目
最もよく使用されるパン粉。大抵のフライ料理に合う。迷った時はとりあえずこれ。
細目
具材の火の通りが早く、油切れが良い。コロッケや串カツなどに適している。
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パン粉は、パンを焼いて粉砕し、その後フルイで粒度を揃えて作られます。原料には小麦粉、イースト、食塩、糖類、油脂、イーストフード、色素、添加物などが使用され、トンカツやエビフライ、コロッケ、白身魚のフライなどの衣や、ハンバーグ、ミートボールの練り込み用、または増量材、コーティング素材として多岐にわたる用途に使用されています。特に冷凍食品では大量に使用されることがあります。
パン粉の製造方法には、焙焼式と電極式が主流ですが、高周波式のブレダーもあります。原料のパンは、焙焼パン、電極パン、ブレダーパンに大別され、それぞれ異なる特徴を持ちます。イーストを使ったパンは、中種法と直捏法の二つの方法で作られ、中種法はソフトでサクサク感のあるパン粉に、直捏法はやや固めのパン粉になります。また、ブレダーは膨張剤を用いて作られ、カリカリした食感が特徴です。
パン粉は、その製法や原料により多様な規格に分かれ、用途やユーザーの好み、コストなどに応じて使用されます。家庭用では小分けされたパックで販売され、業務用では生パン粉が主に使用されます。また、カラーパン粉やミックスパン粉、セミドライパン粉、クラッカーパン粉など、特定の用途に合わせたパン粉も開発されています。
日本の食文化に深く根付いたパン粉は、洋風化する食生活に欠かせない素材として、多くの料理で使われています。パン粉の進化は、食品工場から家庭のキッチン、レストランまで幅広く影響を及ぼしており、今後もその需要は増え続けるでしょう。