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~今日は何の日?~

8月7日 花火人の日

 8月7日は花火人の日。花火文化の発展と振興、社会教育の推進を目的に、広く人々に花火に関する情報の提供や人材育成を行う一般社団法人日本花火人協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、サイトをオープンした日(2014年8月7日)と、(8)(7)()」の語呂合わせから、8月7日とした。

 日本花火人協会では、花火に関する幅広い知識を身につけた人を輩出することを目的とした「花火人検定」を行っている。

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 花火師とは、花火の製造から打ち上げまでを担う専門の職人です。花火師の仕事は多岐にわたり、精密な技術と繊細な感性が求められます。その主な業務は、花火の製造、花火大会の準備、打ち上げ、そして大会後の片付けといった一連の流れを包括しています。特に花火の製造には、「火薬類取締法」に基づく厳格な規制と高度な保安管理技術が必要とされ、安全に対する徹底した意識が不可欠です。

 花火師になるためには、特別な学歴や資格は必須ではありませんが、強靭な体力と責任感、そして研究心を持つことが大切です。実際の技術は、現場での経験を通じて習得していくことが一般的です。ただし、製造技術や消費技術に関しては、技術系の学科を履修し、火薬類取締法で定められた各種免許を取得することで、より専門性を高めることができます。

 花火師の世界には、煙火消費保安手帳を持つ約1万8千人が活躍しており、花火の技術を伝承しながら新たな演出を創出し続けています。花火業界は少子化や遊びの多様化による影響を受けていますが、花火が持つ文化的価値や経済効果は依然として大きく、将来性のある職業と言えるでしょう。

 花火師への道は狭き門であり、求人は限られていますが、臨時作業員として経験を積み、技術者として成長していくことも可能です。花火が好きで、多くの人を幸せにする仕事をしたいという情熱を持つ人にとって、花火師は夢のある職業です。花火師は、ただの職人ではなく、一瞬の美を創出し、人々の心に感動を与えるアーティストとも言えるでしょう。

日本花火人協会

 広く一般市民に対して、花火に関する情報の提供、人材の育成等を行い、花火文化の発展と振興、社会教育の推進を目的としている。