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~今日は何の日?~

8月7日 オクラの日

 8月7日はオクラの日。オクラの切り口が星形をしていることにちなみ、旧の七夕の日とされる8月7日にオクラを食べると短冊に書いた願い事がより叶うのではとの思いから、岩手県盛岡市で青果業「やおやささき」を営んでいる佐々木雄一、しげ子夫妻が制定し、日本記念日協会が認定した。

 また、この時期に旬を迎えるオクラを食べて夏バテを防いでもらいたいとの願いも込められている。

オクラの豆知識

オクラの日

 「オクラ」という名前は、実は英語名(okra)で、日本語では「アメリカネリ」「ネリ」「陸蓮根(おかれんこん)」と呼ぶ。

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 オクラは、アオイ科トロロアオイ属に属する植物で、特に夏に旬を迎える夏野菜の一つです。オクラの特徴であるヌメりや青臭さは、一度は苦手意識を持つ方も多いかもしれませんが、実はその粘りが持つ様々な健康効果に注目が集まっています。原産地はアフリカ北東部とされ、古くから食されてきましたが、日本には江戸時代末期から明治初期にかけて伝わり、昭和30年代から普及し始めたとされています。

 オクラには五角種、ミニオクラ、赤オクラ、丸ざやオクラ、島オクラなどの種類があり、それぞれ特徴があります。五角種は最も一般的な種類で、赤オクラは生食用としても適しています。オクラの中でも特に粘り成分が豊富であることが健康効果の秘密とされています。

 オクラに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、夏バテ予防や胃腸の調子を整える効果があります。さらに、糖分やコレステロールの吸収を抑え、血糖値の安定や血中コレステロールの減少に役立つとされています。また、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンA、カルシウムなどの栄養素も豊富に含まれており、これらの栄養素によって、夏バテ予防や免疫力向上、骨の健康維持などの効果が期待できます。

 選び方としては、長さが5~6㎝の小ぶりで、さやの角がくっきりしている新鮮なものが良いとされています。大きすぎるものや、へたやさやに黒い斑点があるものは避けると良いでしょう。うぶ毛が均一に生え、切り口が緑色の濃いものがおすすめです。

 オクラの摂取は、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げる効果が期待できるため、糖尿病予防や腸内環境の改善、便秘の解消などに役立ちます。これらの効果から、糖尿病を予防したい方やコレステロール値が気になる方、腸内環境を整えたい方、便秘でお悩みの方、疲労回復を目指す方に特におすすめです。オクラを日々の食生活に取り入れることで、夏を元気に乗り切るサポートをしてくれるでしょう。