カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

8月7日 鼻の日

 8月7日は鼻の日。1961年(昭和36年)に日本耳鼻咽喉科学会が制定した。

 日付は、(87)」の語呂合わせから、8月7日とした。

 各地で専門医による鼻についての相談会が催され、「耳の日(3月3日)」「ひげの日(8月8日)」「目の愛護デー(10月10日)」とともに、日本四大顔面記念日のひとつでもある。

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 鼻は私たちの身体において多岐にわたる重要な役割を担っています。最も身近で基本的な機能は、空気を吸入し、肺へと導く呼吸の通路であることです。この過程で、鼻は空気中の不純物や微粒子をフィルタリングし、肺への直接的な侵入を防ぎます。このフィルタリング作用により、呼吸器系の健康を保護しています。

 また、鼻は嗅覚の器官としての役割も果たしており、様々な香りやにおいを感じ取ることができます。この嗅覚は、食物の味を感じる上で不可欠な役割を果たすだけでなく、危険を察知する重要な手段としても機能します。

 さらに、鼻は空気の温度や湿度を調節する役割も担っています。外から吸い込まれた空気は、鼻の内部で適切な温度に加温され、適度に湿らせられた後、肺へと送られます。この調節機能によって、肺が冷たい空気や乾燥した空気にさらされることなく、呼吸がスムーズに行われます。

 これらの機能は、日常生活において無意識のうちに行われているため、鼻の存在の大切さに気づかないことも少なくありません。しかし、鼻は私たちの生命を支え、健康を維持する上で非常に重要な役割を担っているのです。風邪やアレルギーなどで鼻が正常に機能しなくなると、呼吸が困難になったり、嗅覚が鈍くなったりと日々の生活に支障をきたします。このように鼻は、私たちの生活の質を高め、身体の健康を守るために欠かせない存在なのです。