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8月8日 コルセットの日

 8月8日はコルセットの日。コルセットのファッションとしての魅力を伝えるとともに、コルセットの愛好家が集うコルセットがドレスコードのイベントのPRなどを目的に、Salon Corset Night(サロン コルセット ナイト)を主宰する中嶋拓美氏が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、数字の8は中央がくびれていて、コルセットを着用した姿と似ていることから、8を並べた8月8日とした。

コルセットについて

 女性用ファウンデーションの一種で、近代から現代にかけて欧州大陸で一般に使用された。胸部下部よりウェストにかけてのラインを補正する役割を持ち、ヒップの豊かさの強調と対比的に、胴の部分を細く見せた。重層的な構造を持っていたので、ヨーロッパ北部では保温目的でも着用されていた。

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 コルセットは、ウエストを細くし、バストを強調することで、理想的な体型を作り出すための下着として古代から用いられてきました。その起源ははっきりとしていませんが、紀元前のクレタ文明にまで遡ることができるとも言われており、古代ギリシアやローマ時代においても、女性の身体を飾るための衣装としてその原型が見られます。中世ヨーロッパでは、ドレスとズボンによって男女の服装に差がつけられるようになり、女性はウエストの形を整えるブリオーを着用し始めます。これがコルセットの原型とされています。

 特に16世紀には、スペインの影響でヨーロッパ全域にコルセットが広まりました。この時代から、バスクや鯨のひげで補強されたボディスを用いてウエストを強調するファッションが流行し、女性の服装はバストを高く持ち上げ、ウエストを極端に細く見せるデザインが主流になります。19世紀に入ると、コルセットはさらに進化し、より細いウエストを作るために極端に締め付けるスタイルが流行しました。これは、女性の社会的地位と密接に関連しており、家庭内での役割や非労働的な美の象徴として、細いウエストが求められたのです。

 しかし、時代が進むにつれ、コルセットはただの下着からファッションアイテムへと変化しました。現代では、下着としての機能性よりもデザインやファッションとしての要素が重視され、様々なスタイルや素材で展開されています。また、コルセットを着用することは、自己表現の手段としても用いられるようになり、多様なカルチャーの中で異なる意味を持つようになりました。コルセットの長い歴史は、身体の美しさを追求する人々の変わらぬ願いと、時代ごとの文化や社会の価値観が反映されたものと言えるでしょう。

記念日とかいろいろ

8月8日の記念日

衣服の記念日