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8月8日 パインアメの日

 8月8日はパインアメの日。「パインアメ」の美味しさをさらに多くの人に知ってもらうことを目的に、大阪府大阪市に本社を置き、様々なキャンディなどを製造、販売するパイン株式会社が制定した。

 日付は、パイナップルが夏の果物であることと、「パインアメ」の形は缶詰に入っている輪切りのパイナップルをモチーフにしてることから、輪(O)の形が4つ揃う8月8日とした。

パイン飴の豆知識

パインアメの日
引用元:パイン株式会社

 パインアメ第一号が完成したのは1951年(昭和26年)の事で、当時は瓶詰めにして1粒1円で売られていた。

 現在のパインアメと言えば真ん中に開いた穴がトレードマークになっているが、発売開始当初は穴が無く、平べったい飴に輪切りのパイナップルの模様を型押ししただけの飴だったんだとか。

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 パインアメは、1951年(昭和26年)に誕生した日本独自のキャンディです。その開発背景には、戦後日本の厳しい状況の中で、一般の人々にもパイナップルの美味しさを気軽に楽しんでほしいという願いがありました。当時、生のパイナップルやパイナップル缶詰は高級食品であり、庶民には手が届かないものでした。そこで「このパイン缶の美味しさをみんなが手軽に味わえたら」という思いから、パインアメが開発されたのです。

 初代のパインアメは、現在私たちが知っている穴あきの形状ではなく、扁平な形の飴に輪切りパイナップルの模様を型押ししたものでした。そして、「パイナップル飴」という名前で販売されました。しかし、このキャンディをさらに本物に近づけるべく、穴を開けたパインアメの開発に取り組むことになります。当初は非常に原始的な方法で穴を開けていましたが、2年後の1953年(昭和28年)には自動キャンディ穴開け機が完成し、現在のパインアメの原型が完成しました。

 パインアメの美味しさの秘密は、砂糖・水あめベースに、吟味・厳選されたパイナップル香料とパイナップル果汁、そして脱脂粉乳が味をまろやかにまとめ上げています。さらに、酸味料であるクエン酸を独自のオリジナルブレンドで添加することで、その特徴的な甘酸っぱさを生み出しています。また、着色料には天然の紅花黄色素とモナスカス色素を使用し、優しい色合いを実現しています。

 このようにして、パインアメは多くの人々に愛されるキャンディとなり、その歴史や製造過程には創造性と継続的な努力が反映されています。おいしさだけでなく、その背景には日本人の工夫と心意気が詰まっているのです。

記念日とかいろいろ

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