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~今日は何の日?~

8月15日 すいとんで平和を学ぶ日

 8月15日はすいとんで平和を学ぶ日。愛知県犬山市で草の根の平和活動を行っているすいとんの会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1945年(昭和20年)8月15日の「終戦の日」は現在まで続く平和の始まりの日でもあるとして、平和を学ぶのにふさわしい日との思いから、8月15日とした。

 こどもたちに戦争や原爆の愚かさや悲惨さについて語り、戦時の代用食とされた「すいとん」を食べながら食糧難のことなどを話して平和の尊さを伝える。

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 戦争という言葉が持つ重さと悲しみを、私たちはどれだけ理解しているでしょうか。子どもたちにとって遠い過去の出来事かもしれませんが、戦争や原爆の愚かさや悲惨さを語り継ぐことは、未来に平和を願う私たちの大切な責任です。

 今日、私たちは戦時中に広く食べられた「すいとん」を一緒に作り、食べながら当時の食糧難の話をしましょう。すいとんは、小麦粉と水だけで作られるシンプルな料理です。戦時中、多くの食材が手に入らず、人々はこのような代用食に頼っていました。豊かな食事が当たり前の現在とは違い、一日に何を食べるかが生死を分けるほど深刻な問題だったのです。

 原爆の話は特に重要です。何十万もの無辜の人々が命を落とし、生き残った人々もまた、その影響で苦しみ続けています。原爆が落とされた広島と長崎の街は、一瞬にして破壊されました。これらの事実を通じて、戦争の恐ろしさと平和の尊さを、心に深く刻むべきです。

 すいとんを食べることで、戦時の厳しさを少しでも感じ取ることができるでしょう。私たちが今、何を食べるか選べる自由、平和な日々がどれほど貴重かを理解する一助となります。平和は決して当たり前のものではなく、多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。

 この時間を通じて、戦争の愚かさと悲惨さ、そして平和の重要性を学び、未来へと繋げていく力を育てましょう。戦争の歴史を学ぶことは、平和を愛し、守り、そして創造するための第一歩です。