カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

8月16日 電子コミックの日

 8月16日は電子コミックの日。国内最大級の総合電子コミックサイト「コミックシーモア」のサービス開始10周年を記念して、運営会社のNTTソルマーレ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「コミックシーモア」が2004年8月16日にサービスを開始したことから、8月16日とした。

電子書籍の豆知識

 日本では1990年代からCD-ROMを用いた電子書籍が始まり徐々に普及していったが、ここ数年は利用率が横ばいで、2割程度で頭打ちとなっている。

◆◆◆

 デジタルコミック、または電子コミックは、従来の紙のコミックブックをデジタルフォーマットに変換したもので、コンピューター、タブレット、スマートフォンなどの電子デバイスを介して読むことができます。これは1985年にイギリスで初めて発表された『Shatter』に端を発し、日本では寺沢武一が「黒騎士バット」でこのジャンルに入り込みました。

 デジタルコミックは、紙のコミックと比べて配布や保管が容易で、物理的なスペースを必要としないため、多くの作品を持ち歩くことが可能です。また、インターネットの普及により、オンラインでの即時配信が可能になり、アクセスも向上しました。PDF、XMDF、Adobe Flashなど多様なフォーマットで配布され、特にAdobe Flashはかつてデジタルコミック表示に広く使用されていました。

 1990年代に入ると、PCエンジンやメガドライブといったCD-ROMドライブを搭載したゲーム機の登場により、大容量のデータを扱えるようになり、漫画を「読む」形式のゲームが出現しました。この動向は、「デジタルコミック」というジャンルをゲームとは一線を画す新しいメディア形態として確立させました。

 さらに、ボイスコミックやムービーコミックなど、声優による音声や少しのアニメーションを加えた形式も登場し、これらは漫画のページを動的に表示することで、読者に新しい体験を提供します。これらは従来の漫画とアニメーションの中間に位置づけられ、特に動画サイトの普及により容易にアクセスできるようになりました。

 デジタルコミックは、その便利さと革新性から多くの読者に受け入れられ、紙のコミックでは実現しえなかった多くの機能を提供しています。例えば、瞬時にページを検索したり、マルチメディアコンテンツを組み込んだりと、デジタルならではの利点を生かした展開が可能です。これからも技術の進化と共に、さらに多様な形式が登場し、漫画文化を豊かにしていくことでしょう。

記念日とかいろいろ

PCとかITとかの記念日