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8月22日 ヤバイ夫婦の日

ヤバイ夫婦の日
引用元:アスミック・エース

 8月22日はヤバイ夫婦の日。2012年9月8日に公開の映画『夢売るふたり』を多くの人に観てもらいたいと、映画会社のアスミック・エース エンタテインメント株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)バイ夫婦(22)から、8月22日とした。

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 『夢売るふたり』は、2012年に公開された日本映画で、西川美和監督による心理ドラマです。この作品は、小料理店を営む夫婦が火事で全てを失った後、経済的な困窮から結婚詐欺を行うという過程を描いています。西川監督の長編第4作目として、初めて女性を主人公にした作品であり、夫婦の関係や女性の生き方を深く掘り下げています。

 物語の中心にいるのは、市澤里子と貫也の夫婦です。彼らはかつて繁盛していた小料理屋「いちざわ」を営んでいましたが、火災によりすべてを失います。その後の生活の再建を目指す中で、偶然再会した旧知の人物から手切れ金を得ることが詐欺の始まりとなります。里子はこの方法で資金を調達し、夢だった新しい店を開くための資金を稼ぎ出す計画を立てます。

 彼らの行動は次第にエスカレートしていき、様々な女性を騙して金を集める手法を取ります。被害者は孤独なウェイトリフティング選手、風俗嬢、OLなど多岐にわたります。しかし、彼らの詐欺行為はやがて暴露され、事態は思わぬ方向へと転じます。

 この映画は、人間の欲望、裏切り、愛情のもつれが複雑に交錯する様子をリアルに描き出しており、観る者に多大な印象を与えます。また、映画はその映像美とストーリーテリングで、国内外の映画祭でも高く評価されています。特に、トロント国際映画祭での正式出品は、作品の国際的な評価を決定づけるものでした。

 『夢売るふたり』は、ただの犯罪ドラマではなく、どこまでが愛か、何をもって幸せとするのかを問いかける作品です。登場人物たちがそれぞれに抱える内面の葛藤が、日本の社会背景と密接にリンクしながら描かれています。これにより、観る者自身の価値観にも問いを投げかけることでしょう。

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