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8月27日 ジェラートの日

 8月27日はジェラートの日。ジェラートの魅力を伝え、より多くの人にその美味しさを感じてもらおうと、日本ジェラート協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1953年8月27日に映画「ローマの休日」がアメリカで公開されたことにちなんで、8月27日とした。

ジェラートの豆知識

ジェラートの日

 イタリア語で「凍った」という意味を持つイタリアのフィレンツェ発祥の氷菓子。映画「ローマの休日」の中でオードリー・ヘプバーン演じるアン王女がスペイン階段でジェラートを頬張るシーンで有名になった。

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 ジェラートはイタリア語で「凍った」という意味を持ち、その名の通り、イタリアを起源とする冷たいデザートです。この氷菓は、特にフィレンツェで発展し、牛乳、砂糖、果汁や果肉、そして時にはコーヒーや香草などの風味付けがされます。ジェラートはその滑らかで密度の高い食感が特徴で、一般的なアイスクリームに比べて空気の含有量が少なく、乳脂肪分も控えめです。

 ジェラートの歴史は古く、初期の形態はシチリアで導入されたシャーベットが起源とされています。その後、様々な技術の進化を経て、フィレンツェではコジモ・ルッジェリにより宮廷で「フィオール・ディ・ラッテ」という初のジェラートが作られました。この製法は、カトリーヌ・ド・メディシスによってフランスへともたらされ、ジェラートの技術はさらに広まることとなります。

 ジェラートは、その製法の革新により、家庭で楽しむデザートからより広い市場へと展開していきました。特にフランチェスコ・プロコピオ・デ・コルテリによるパリでのカフェ・プロコープの開業は、ジェラートを広く一般に普及させるきっかけとなりました。彼はジェラートを公に販売することを皇帝から許可された最初の人物ともされています。

 現代のジェラートは、伝統的な製法に新しい技術を融合させながら、世界中で愛され続けています。高級レストランでは果汁のみを使用し水を加えない製法で、より濃厚で風味豊かなジェラートを提供しており、一方で、多くのジェラートショップではフルーツやナッツ、チョコレートなど多彩なフレーバーが楽しめます。

 ジェラートはまた、その魅力的な味わいだけでなく、視覚的にも楽しむことができるデザートです。丸みを帯びた独特の形状やカラフルな見た目は、それ自体が芸術作品のようにも感じられます。シチリアではジェラートをブリオッシュに挟んで食べるというユニークな食べ方があり、これが地域ごとの独特の文化や風土を反映している例と言えるでしょう。

 ジェラートは、ただのデザートではなく、その地域の歴史や文化、技術の進化が詰まった、味わい深い存在です。各地で異なる素材や方法でアレンジされることで、無限のバリエーションを楽しむことができます。これからも多くの人々に愛され続けるこ