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~今日は何の日?~

8月31日 空き家整理の日

 8月31日は空き家整理の日。住む人がいなくなり増え続ける空き家は、防災上、衛生上、景観上など、地域社会にとって大きな問題になっていることから、空き家やその家財の整理に関心を持ってもらうために、空き家整理の事業を行う株式会社ワンズライフが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「空き(8)(31)理」の語呂合わせと、夏の終わりに空き家の整理を考えてもらいたいとの思いから、8月31日とした。

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 現代の日本において、住む人がいなくなり増え続ける空き家問題は、防災上、衛生上、景観上の観点から地域社会にとって大きな課題となっています。これらの空き家は、使われなくなった建物が次第に老朽化し、その結果として多くの問題を引き起こしています。

 防災の観点から見ると、空き家はその構造が老朽化しているために地震や台風などの自然災害時に倒壊しやすく、周囲の住宅や通行人に危険を及ぼすリスクが高まります。また、火災が発生した場合には、放置された空き家からの延焼が他の建物に迅速に広がる可能性も指摘されています。

 衛生問題もまた、重大な懸念事項です。空き家は通常、定期的な管理が行われず、害虫や野生動物の住処となり得るため、それらが原因で病気が広がることもあります。さらに、不衛生な環境は近隣住民の生活環境を悪化させ、公衆衛生を脅かす事態にもつながりかねません。

 景観上の問題としては、これら空き家が窓の破損や外壁の剥がれ等、見栄えを損ねる要因となります。その結果、地域全体の雰囲気が暗くなり、地域に対する印象が悪化することで、観光客の減少や地価の下落を招くことにも繋がります。