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8月3日 八丁味噌の日

 8月3日は八丁味噌の日。2年以上(二夏二冬)天然醸造で熟成させる伝統の製法から生まれる酸味や渋みを含む独特な味わいの「八丁味噌」の美味しさ、奥深さをより多くの人に知ってもらおうと、愛知県岡崎市の八丁味噌協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(3)噌」の語呂合わせから、8月3日とした。

八丁味噌とは

 江戸時代、徳川家康公誕生の岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある八丁村(現・愛知県岡崎市八帖町)で2軒の味噌蔵が造っていたことから、「八丁味噌」の名が付けられた。約2メートルの木桶に大豆麹と塩、少ない水分で仕込み、重しを円錐状に約3トン積み上げ、2年以上(二夏二冬)天然醸造でじっくり熟成させる。

 大豆のみで大豆麹を造り、塩と水と一緒に木桶に仕込む。この時、極力少ない量の水しか使わない。その少ない水分でも出来上がるように、代々使い続けてきた川石(玉石)を山のように積み上げて重石とする。そして二夏二冬以上の間、人の手を入れること無く八丁の地の気候風土の中で熟成をさせる。この製法を守り、大豆の旨みが凝縮した伝統の味を、2軒の老舗味噌蔵《屋号 カクキュー》と《屋号 まるや》が切磋琢磨し、後世に伝え続けている。

 八帖町の気候風土の中で先祖たちの経験と試行錯誤の結果、導き出された製法である。石積み、大豆麹造り、木桶、熟成期間など先祖たちが築いてくれた伝統を繋いでいっている。