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8月10日 手(ハンド)の日

手(ハンド)の日
引用元:一般社団法人日本手外科学会

 8月10日は手(ハンド)の日。記念日を通じて健康な手を持っていることへの感謝、手の不自由な人々に対する社会的な関心、手の怪我、病気、しびれなどの改善に従事している手外科の存在を知ってもらうために、人間の体の中で最も緻密で最も鋭敏な感覚を持つ”手”についての研究を進め、手に関する疾病や傷害などの医療を手がける一般社団法人日本手外科学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ハンド(8 10)」の語呂合わせから、8月10日とした。

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 人間の手は、非常に複雑で繊細な構造を持ち、多様な機能を果たしています。手は、大きく分けて手首、手掌(しゅしょう)、そして指の三部分から成り立っており、それぞれが緻密に連携して動作します。

 手首は、腕を手の部分につなぐ役割を担い、多くの小さな骨が集まって構成されています。これにより、手首は広範囲にわたる動きを可能にし、日常生活やスポーツ、各種作業において重要な役割を果たします。手掌は、手のひらとも呼ばれ、感触や温度を感じ取るための多くの神経が集中しています。さらに、手掌は握る力を生み出すための筋肉が豊富に存在し、物を掴むという基本的な動作を支えています。

 指は、手の中で最も動きが多く、また最も繊細な部分です。指には多くの小さな骨と関節があり、これによって細かな動きが可能となっています。指の先端には、触覚に関連する神経が非常に密集しており、非常に敏感です。このため、文字を書いたり、細かな作業を行う際には、指先の感覚が非常に重要となります。

 手の感覚能力は、人間の感覚器官の中でも特に発達しています。手には無数の触覚受容体が存在し、これにより非常に微細なテクスチャーや温度の違いを感じ取ることができます。また、痛みや圧力の感覚も手を通じて脳に伝えられます。

 手のこのような機能は、人間が工具を使いこなす能力と密接に関連しています。進化の過程で手の構造が発達したことで、人間は複雑な道具を使用することが可能となり、これが文明の発展に大きく寄与しました。手はコミュニケーションの手段としても使用され、ジェスチャーなど非言語的な表現の中心となっています。

 このように手は、人間の生活においてなくてはならない部分であり、その緻密さと機能の高さは他のどの器官にも見られない特性を持っています。今後もその解剖学的、生理学的研究が進むことで、さらに多くの秘密が明らかになることでしょう。

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