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8月29日 馬肉を愛する日

馬肉を愛する日
引用元:記念日を通して日本の食文化としての馬肉を多くの人に愛してもらおうと、馬刺しなど馬肉製品の加工、販売などを手がける株式会社若丸

 8月29日は馬肉を愛する日。記念日を通して日本の食文化としての馬肉を多くの人に愛してもらおうと、馬刺しなど馬肉製品の加工、販売などを手がける株式会社若丸が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、馬肉(829)」の語呂合わせから、8月29日とした。

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 馬肉は日本において古くから珍重されてきた食材であり、特に熊本県においては豊富な歴史があります。熊本県の食文化の中核を成す馬肉は、加藤清正が朝鮮出征時に食糧難を理由に軍馬を食したことから、食用としての価値が再認識され、日本における馬肉消費の歴史が始まったとされています。これが日本全国に広まるきっかけとなり、特に馬刺しとしての消費が著しいです。

 馬肉はその他の肉類、特に牛肉や豚肉と比較して脂肪分が少なく、非常にヘルシーな選択肢として知られています。脂肪が少ないため、ダイエット中の方や脂肪分の摂取を控えたい方にも適しており、その上高タンパクで鉄分も豊富に含まれているため、貧血予防や筋肉増強にも効果的です。鉄分の含有量は、鶏のレバーやアサリよりも多く、日常的に鉄分を多く摂取したい方には特におすすめです。

 さらに、馬肉はカルシウムやビタミン群をはじめとする多様な栄養素を含んでおり、これらは全体的な健康維持に寄与します。また、馬肉の消費は滋養強壮や疲労回復にも効果があるとされ、古来から食されてきた理由もうなずけます。

 「桜肉」とも呼ばれる馬肉ですが、この名称には複数の由来が存在します。一つにはその美しい桜色の肉質から来ているとされ、また別の説では坂本龍馬が由来とする歌から来ているとも言われます。この他にも、時代や地域に応じたさまざまな由来があり、そのどれもが馬肉という食材が日本の文化に深く根ざしていることを示しています。

 馬肉の利用方法としては、生食が最もポピュラーで、馬刺しとして薄くスライスされたものが一般的です。その他、煮込みや焼肉、ハンバーグとしても用いられ、その柔らかく、甘みを帯びた風味は多くの人々に愛されています。馬肉の独特な食感と栄養価の高さは、日本国内外での食文化において特別な位置を占めており、その消費は今もなお多くの地域で見られます。

 健康的で美味しい馬肉は、食の選択肢としてだけでなく、その歴史的背景や文化的意義を理解することで、より一層楽しむことができます。馬肉を通じて、食文化の深さを知り、新たな食の楽しみを見つけるのはいかがでしょうか。馬肉の豊かな味わいとともに、心も体も豊かになること間違いなしです。