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8月10日 レゲエミュージックの日

 

 8月10日はレゲエミュージックの日。クラウドファンディングにより多くのレゲエミュージックファンからの賛同を集めた記念日で、レゲエミュージックの更なる音楽的な魅力を伝えることを目的に、レゲエミュージックの企画、制作、レーベルの運営、イベントの開催などを手がける有限会社カエルスタジオミュージックが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、レゲエミュージックは元来「パトワ」と呼ばれるジャマイカ独自の言語を用いて歌われていたことからパト(810)ワ」の語呂合わせから、8月10日とした。

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 レゲエは、ジャマイカ発祥のポピュラー音楽およびダンスのスタイルであり、世界中に多大な影響を与えています。この音楽ジャンルは、独特のリズムと社会的なメッセージが特徴です。レゲエのリズムは二拍子系で、特に後拍(オフビート)にアクセントが置かれることが一般的です。このスタイルは、ジャマイカの伝統的な舞曲であるメントから発展し、1960年代のスカを経て、1970年代にレゲエとして確立しました。

 レゲエ音楽は、ラスタファリ運動と密接に関連しています。この運動は、アフリカ回帰をスローガンに掲げ、宗教的な要素が強い社会運動です。レゲエの歌詞はしばしば、抑圧や貧困、社会的不正に対する不満を表現し、聞く者に強いメッセージを投げかけます。初期のレゲエはアコースティック・ギターや打楽器が中心でしたが、時代と共に電気ギターやキーボードなどの電子楽器が広く使用されるようになりました。

 レゲエ音楽の最も著名な代表者はボブ・マーリー(Bob Marley)です。彼の音楽は世界中で愛され、レゲエ音楽を世界的な現象に押し上げる重要な役割を果たしました。また、ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)、サード・ワールド(Third World)などのアーティストもレゲエ音楽の普及に貢献しています。

 レゲエ音楽は、1970年代からアメリカやヨーロッパを中心に世界中に広がり、多くのポピュラー音楽に影響を与えました。技巧を追求する当時の音楽とは一線を画し、レゲエ独自のリズムと深い社会的メッセージが新鮮に受け入れられました。今日でもその魅力は色褪せることなく、多くの音楽ファンに支持されています。

 レゲエは単なる音楽ジャンルを超え、リスナーに対して精神的な支えや、抑圧からの解放を象徴する文化として機能しています。その根底に流れる平和と愛のメッセージは、今後も世界中の人々に希望とインスピレーションを提供し続けるでしょう。

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音楽の記念日