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9月6日 浅田飴の日

浅田飴の日

 9月6日は浅田飴の日。1887年(明治20年)から発売されている浅田飴の「良薬にして口に甘し」の精神を多くの人に知ってもらい「せき・こえ・のど」をいたわってもらおうと、株式会社浅田飴が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、同社の主力製品である「固形浅田飴(9)(6)S」の語呂合わせから、9月6日とした。

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 浅田飴は、1887年(明治20年)に日本で初めて製造された歴史ある医薬品です。その創始者は堀内伊三郎氏で、江戸時代の御典医、浅田宗伯先生の漢方医学に基づいた処方を受け継ぎ、「御薬さらし水飴」として販売を開始しました。この製品は、たん、せき、肺病に対して効果があるとされ、後に「浅田飴」と改称されました。

 浅田飴の製造過程は、キキョウ、マオウ、カッコンなどの生薬を煮出し、そのエキスを水飴に練り込むという手間暇をかけた方法です。この独自の製法により、医薬品としてだけでなく、口に甘い健康食品としても広く受け入れられてきました。

 「良薬にして口に甘し」というスローガンは、浅田飴がただの医薬品ではなく、日常的に楽しんで摂取できるお菓子のような存在であることを象徴しています。このフレーズは、浅田飴のパッケージや広告にも頻繁に使用され、消費者に親しまれています。

 浅田飴は、その長い歴史の中で、ドロップ剤やガムなど、さまざまな形状やパッケージで提供されてきました。また、広告には歌舞伎絵や碁石形のデザインが用いられるなど、時代に合わせた革新的な試みがなされています。

 21世紀に入り、浅田飴はより多様な製品を展開し、一般用医薬品から健康食品に至るまで、幅広い商品を提供しています。企業としても、伝統を守りつつ新しいマーケティング戦略や製品開発に積極的に取り組み、消費者の健康と日常の笑顔を支え続けています。

 浅田飴は、医薬品としての確かな効果とともに、口に取り入れやすい美味しさを追求し、日本全国の家庭に愛され続けるブランドとして、今後もその歩みを進めていくことでしょう。どうぞ、その長い歴史と伝統に触れてみてください。

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