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9月8日 スペインワインの日

 9月8日はスペインワインの日。スペインワインの魅力を伝え、その認知度の向上させるために、スペインワインの素晴らしさを広めるために活動しているスペインワイン協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、スペインの現在のワイン原産地呼称統制法の基となる「ワイン法(Estatuto del Vino)」が1932年9月8日に現地で政令として承認されたことから、9月8日とした。

 毎年9月8日前後の日曜日に「スペインワイン祭り」を開催し、スペインワインのPRを行う。

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 スペインと言えば、その豊かな歴史とともに、ワインもまた特筆すべき文化遺産です。紀元前200年頃から続くワイン造りの歴史を持ち、その製法や品質は世界中から高く評価されています。スペインは、ワイン用ブドウの栽培面積では世界でもトップクラスに位置し、その生産量と輸出量も著しく、多彩なワインが生まれる土地として知られています。

 スペインのワイン造りにおける大きな特徴の一つは、その地域ごとに異なる気候と土壌がブドウの品種やワインのスタイルに多様性をもたらしている点です。スペインはスイスに次いでヨーロッパで山脈が多く、国土の平均標高が660メートルと高いため、ブドウ栽培に適した条件が整っています。地中海性気候、大陸性気候、海洋性気候といった多様な気候区分により、それぞれの地域で特有のブドウが育ちます。

 特に有名なのは、カバ(Cava)とシェリー(Sherry)です。カバはカタロニア地方で主に生産されるスパークリングワインで、その製法はシャンパーニュと同じく瓶内二次発酵を用いています。これにより、繊細で洗練された泡立ちと味わいを楽しむことができます。一方、シェリーはイベリア半島の南端、カディス県周辺で生産され、ソレラ・システムという独特の熟成方法を用いることで、その味わいに深みと複雑性をもたらしています。

 1980年代以降、スペインのワインは国際的な注目を集め、リーズナブルながらも高品質なワインが多く生まれています。これは地方ごとに異なる栽培条件と先進的なワイン造り技術の組み合わせによるもので、今では世界中のワイン愛好家から愛される品々が数多く存在します。また、スペインは世界で第三位の世界遺産登録数を誇り、ワインだけでなく文化的な魅力でも人々を惹きつけています。このように、ワインと文化が融合する国、スペインからは今後も世界を驚かせる新たなワインが期待されています。

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