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9月8日 クータ・バインディングの日

 9月8日はクータ・バインディングの日。手で押さえなくても閉じない製本のユニバーサルデザイン「クータ・バインディング」の普及のために、この製法を開発した株式会社渋谷文泉閣が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、読書シーズンの秋であることと(9)ータ・(8)インディング」の語呂合わせから、9月8日とした。

クータ・バインディングとは

クータ・バインディングの日
引用元:渋谷文泉閣

 手で押さえなくても閉じない製本方法。本の背の部分に筒状の紙(クータ)を貼ることにより、本を開くと背表紙と本体の間に空洞ができ、開いたページをほぼ平行に保つ事のできる構造になっている。

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 クータ・バインディングは、渋谷文泉閣によって開発された独自の製本技術です。この技術の最大の特徴は、本を開いた状態で自然に保持できるように設計されている点にあります。これにより、使用者は手で押さえておく必要がなく、快適に読書を楽しむことができます。

 具体的には、クータ・バインディングは背表紙と本体の間に筒状の紙(クータ)を挿入し、空洞を作ることで本が閉じにくくなる構造を持っています。この空洞が閉じる力を分散させるため、ページが開きやすく、フラットに保たれます。この技術により、書き込みが必要な参考書や、見開きを頻繁に用いる図録などに最適な製本方法となっています。

 デザイン面においてもクータ・バインディングは優れています。クータ用の紙は多様な色や質感が選べ、視覚的にも美しい仕上がりを実現しています。また、クータを用いることで本文と表紙の背が直接接着されず、背が割れる心配がないため、美しさを長持ちさせることができます。

 この製本技術は、日本、台湾、韓国で特許を取得しており、そのユニバーサルデザインが評価されています。渋谷文泉閣は、クータ・バインディングを通じて、「本当に長く幸せが続く家」を建築する理念と同様に、「耐久性があり、使いやすく、美しい本」を提供することを目指しています。この技術は、従来のPUR製本よりも開きやすさを重視しており、読者にとっての使い勝手の良さと本の耐久性を両立させています。

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