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9月10日 給湯の日

 9月10日は給湯の日。お風呂などのお湯を沸かす「給湯」は家庭で最もエネルギーを使う。この「給湯」を見直して、省エネ電気給湯機の「エコキュート」を多くの人に知ってもらうのが目的。関西電力株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(9)(10)」の語呂合わせから、9月10日とした。

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 エコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」とも呼ばれ、空気の熱を利用して水を温める環境に優しい給湯器です。このシステムは、特に二酸化炭素を冷媒として使用しており、地球温暖化への影響が少ないことが特徴です。

 エコキュートの技術は、空気から熱を取り出すヒートポンプ技術に基づいています。ヒートポンプは、外気をファンで吸い込み、二酸化炭素冷媒を使って空気の熱を吸収し、それを圧縮することで温度を大幅に上げます。その熱を水に移し、高温のお湯を作り出します。

 具体的なプロセスは以下の通りです:

 1. 外気から熱を吸収し冷媒を温める。

 2. 圧縮機で冷媒を圧縮し、さらに高温にする。

 3. 熱交換器でこの高温の冷媒から水を温める。

 4. 温められた水は貯湯タンクに保存され、使用時には適切な温度に調整して家庭に供給されます。

 エコキュートは特に省エネ性が高く評価されており、使用する電力を抑えながら効率的にお湯を生成することができます。これにより、従来の電気給湯器やガス給湯器に比べて、ランニングコストを大幅に削減できるとされています。

 しかしながら、ヒートポンプから発生する低周波の騒音が問題となることもあります。この騒音問題は、設置環境を工夫することで軽減可能ですが、設置前には周囲の環境に配慮することが求められます。

 結局のところ、エコキュートは経済的で環境に優しい選択肢として、多くの家庭や施設で導入が進んでおり、今後もその普及が期待されています。

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