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9月15日 大阪寿司の日

 9月15日は大阪寿司の日関西厚焼工業組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、生ものを使用しない大阪寿司はお年寄りにも安心安全最適な食べ物として親しまれていることから、長い間敬老の日であった9月15日とした。

大阪寿司とは

大阪寿司の日

 江戸前の握り寿司に対する言葉で、主に大阪を中心に関西で作られる寿司の総称。「巻き寿司」や「バッテラ」のような押し寿司などが当てはまる。

 木枠に厚焼玉子や鯛、穴子、エビなどを並べて押し寿司にしたものや、伊達巻寿司、太巻き寿司を盛り合わせた大阪寿司は美しく、味のバランスの取れたミニ懐石料理とも称される。

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 大阪寿司は、関西地方、特に大阪を中心としたエリアで発展した日本の伝統的な寿司スタイルです。この寿司の特徴は、主に押し寿司や巻き寿司、さらには蒸し寿司など、握り寿司とは異なる多様な形態を取ることです。江戸前寿司が握りに重点を置くのに対し、大阪寿司は箱や木枠を使って形作られることが多いです。

 代表的な大阪寿司には、バッテラや箱寿司があります。バッテラは特に鯖を使用した押し寿司で、その名前はポルトガル語で「小舟」を意味する「bateira」から来ており、その形状が由来です。また、箱寿司は「二寸六分の懐石」とも称され、色とりどりの具材を小さな箱に美しく配置して作られます。このスタイルは、芝居見物の幕間弁当や手土産として非常に人気があります。

 大阪寿司の調理方法は、寿司飯と具材の準備がキーとなります。寿司飯は通常の方法で調理されますが、具材はだし汁や煮汁で下味をつけたり、酢で〆たりすることで一層の味わいが加えられます。これらの具材を木枠に層にして詰め、強く押して形を整えた後、適切な大きさに切り分けられます。この方法により、寿司飯と具材の味がよく馴染み、保存性も高まります。

 大阪寿司は、見た目の美しさと味のバランスがとれた食べ物として、ミニ懐石料理と称されることもあります。押し寿司や太巻き寿司、伊達巻き寿司など、様々な種類を盛り合わせにして提供されることが一般的です。これらの寿司は、特別な日のもてなし料理や、日常のちょっとした豊かさを演出する食事として楽しむことができます。

 大阪寿司の豊富なバリエーションと独特の製法は、日本国内外の多くの食通から高く評価されており、その伝統的な味わいと現代的なアレンジが融合した形で、今日でも多くの人々に愛され続けています。

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