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~今日は何の日?~

9月24日 歯科技工士記念日

 9月24日は歯科技工士記念日。国民保健を支える専門医療技術者としての歯科技工士をアピールするために、公益社団法人日本歯科技工士会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1955年(昭和30年)9月24日に日本歯科技工士会が創立されたことから、9月24日とした。

歯科技工士とは

  歯科医療の一端を担う医療技術専門職。歯科医師の指示書にしたがって、入れ歯、歯の被せ物、歯の詰め物、矯正装置などの作成や加工、修理を行う。

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 歯科技工士は、歯科医療の非常に重要な専門職で、歯科医師の指示に基づき、患者さんの口内状況に合わせた様々な歯科装置を製作します。これには入れ歯、クラウン、ブリッジ、インプラント、矯正装置などが含まれ、各患者の咀嚼(かみ砕くこと)、嚥下(飲み込むこと)、発音といった基本的な機能の回復を支援します。

 歯科技工士の仕事は、精密な技術と高い審美眼を要求される職業であり、患者一人ひとりの独特なニーズに対応するために、個々の歯の色や形を正確に再現する能力が求められます。彼らは歯科材料の知識だけでなく、解剖学、材料学、色彩学など広範な分野の知識を持っています。

 具体的な作業内容としては、まず歯科医師から送られてくる患者の口腔の型取りやデータをもとに、ワックスなどで模型を作成します。次にこの模型を使用して、実際の装置を金属やセラミック、樹脂などの材料で製作します。製作過程では、微細な調整を繰り返し、機能的かつ審美的にも優れた仕上がりを目指します。

 この職業は単に技術的なスキルだけでなく、患者さんの生活の質を向上させるという社会的な意義も持ち合わせています。適切な歯科装置が患者さんに提供されることで、咀嚼や発音の改善、外見の向上に寄与し、結果的に患者さんの自信や満足度を高めることにもつながります。

 日本では、歯科技工士になるためには専門の教育機関で学び、国家試験に合格する必要があります。資格を取得した後も、技術の進歩に伴い、継続的な学習と技術の更新が求められるため、専門的な研修やセミナーへの参加が推奨されています。

記念日とかいろいろ