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9月10日 牛たんの日

牛たんの日
引用元:仙台牛たん振興会

 9月10日は牛たんの日。仙台の食文化であり名物として名高い牛タン焼きを、より多くの人に美味しく、楽しく、安全に食べてもらうために、宮城県仙台市を中心とした牛たん専門店が加盟する仙台牛たん振興会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(9)たん(=テン)(10)」の語呂合わせから、9月10日とした。

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 仙台牛たんは、日本の宮城県仙台市を中心に広まった郷土料理で、牛の舌を使った焼肉の一種です。この料理は、戦後の混乱期に、山形出身の調理師佐野啓四郎氏によって考案され、その後、仙台市一番町に開業した焼き鳥屋「太助」でメニュー化されました。

 牛たんの調理方法には、特有の手間がかかります。牛たんはまず皮を剥ぎ、適切な厚さにスライスされた後、特製の塩味で味付けされます。この後、数日間熟成させることで、肉の旨味が増すのです。焼き上げる際には、炭火を用いることが多く、遠赤外線の効果で外はカリッと、中はジューシーに焼き上げられます。

 仙台牛たんは、その独特の食感と味わいから、「仙台名物」として広く知られるようになりました。特に、昭和57年の東北新幹線開業後は、多くの観光客やビジネス客が仙台を訪れるようになり、牛たんは仙台を象徴する食べ物として定着しました。

 また、牛たん専門店は仙台市内だけでなく、全国的にも増え続けており、さまざまな商品が開発されています。例えば、牛たんの味噌漬けやスモーク、シチューやカレー、テールスープ、ジャーキーなど、多様なバリエーションが楽しめるようになりました。

 仙台牛たんの人気は国内に留まらず、グローバル化が進み、アメリカや中国など、世界各国でも注目されています。これにより、かつての「庶民の味」から「ハレの日」の食事や土産品としての地位を確立しています。

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