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~今日は何の日?~

9月10日 苦汁(にがり)の日

 9月10日は苦汁(にがり)の日。和食の代表食材である豆腐の味を引き立てる苦汁(にがり)の魅力を多くの人に知ってもらおうと、食塩や苦汁(にがり)を中心とした無機ミネラル総合メーカーの赤穂化成株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、苦汁(にがり)は海水から塩を採ったあとの残りの液体で、舐めると苦いので苦汁(くじゅう)と書くことから(9)(10)」の語呂合わせで、9月10日とした。

にがりとは

 海水から塩分(NaCl)を取ったもの。「粗製海水塩化マグネシウム」ともいい、既存添加物名簿では「海水から塩化ナトリウム及び塩化カリウムを析出分離して得られた塩化マグネシウムを主成分とするものをいう。」と定義されている。

 豆腐用凝固剤としも使われており、豆乳ににがりを入れると豆腐になる。

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 にがりは、海水から塩を精製する過程で生じる副産物で、主に塩化マグネシウムを含む苦味を帯びた液体です。この液体は、塩化ナトリウム(食塩)が析出した後に残る母液であり、塩化カリウムや硫酸マグネシウムなど、他のミネラル成分も豊富に含まれています。

 にがりは、日本では伝統的に豆腐の凝固剤として利用されてきました。豆腐を作る際ににがりを加えると、大豆たんぱく質が固まりやすくなり、滑らかでしっかりとした食感の豆腐ができ上がります。また、にがりはそのミネラル成分の豊富さから、栄養補助食品としても注目されています。

 にがりに含まれるミネラルは、カルシウム、鉄、亜鉛など、人体の機能維持に必要な微量元素をバランス良く含んでいます。これらのミネラルは、血液の成分と似たバランスで存在するため、体内での吸収が良好であるとされています。したがって、にがりは自然由来のミネラルサプリメントとしても価値が高いと評価されています。

 にがりを摂取することで、健康維持や美容、疲労回復に役立つとされ、特にマグネシウムは筋肉のリラクゼーションや神経機能の正常化に寄与するため、日常的に不足しがちなミネラルの補給源として重宝されています。料理への利用だけでなく、健康維持のために積極的に取り入れる価値のある成分です。

記念日とかいろいろ