カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

9月28日 いじめ防止対策を考える日

 9月28日はいじめ防止対策を考える日。いじめ問題の解決のためには産官学を含めた多くの関係者が一丸となって取り組む必要があることから、いじめ防止対策について多くの人が考えるきっかけをつくる日。研究者や学校関係者、保護者などと連携を組み、いじめ問題に取り組んでいる般社団法人てとりが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「いじめ防止対策推進法」の施行日(2013年9月28日)から、9月28日とした。

◆◆◆

 いじめ問題は、学校や職場など様々なコミュニティで発生し得る深刻な社会問題です。いじめとは、個人やグループによる繰り返される意図的な嫌がらせや攻撃行為を指し、被害者に心理的、物理的、または感情的な苦痛を引き起こします。この問題は、被害者の精神健康に長期にわたる影響を及ぼすことが多く、自尊心の低下、学業成績の悪化、社会的孤立、深刻な場合には自傷行為や自殺へとつながることもあります。

 いじめの形態は多岐にわたりますが、一般的には、身体的暴力、言葉による嫌がらせ、社会的排除、サイバーいじめなどが含まれます。サイバーいじめは特に近年の問題で、インターネットやソーシャルメディアを通じて行われるため、24時間被害者を悩ませ続ける可能性があります。

 いじめの防止と対策には、学校や職場、家庭が連携して取り組むことが重要です。教育現場では、いじめの兆候を早期に察知し、対応するためのプログラムやポリシーを確立することが求められます。また、被害者や目撃者が安心して相談や報告ができる環境を作ることも大切です。家庭内でのオープンなコミュニケーションも、子供たちがいじめの経験を話しやすくする上で効果的です。

 さらに、いじめに対する一般的な意識の向上と、正しい情報の提供を通じて、いじめが個人だけでなく社会全体に及ぼす影響を理解し、それに対処することが求められています。共感と理解を深める教育を推進することで、より良い共同体を築き上げる努力が必要です。