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9月6日 スライドシャフトの日

スライドシャフトの日

 9月6日はスライドシャフトの日。スライドシャフトの認知度を高め、直動部品業界全体を盛り上げていくために、大阪府の総合エンジニアリング企業株式会社YSKが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、スライドシャフトにおける一般的な公差(金属加工製品において許容される寸法誤差)がg6でありg6が「96」に見えることと、シャフトを50音順に並べた時に「シ」が12番目、「ヤ」が36番目、「フ」が28番目、「ト」が20番目となり、この数字を合算すると96となることから、9月6日とした。

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 スライドシャフト、またはリニアシャフトは、機械の直線往復運動機構においてガイドとして使用される重要な部品です。これらのシャフトは、スライドする部分の摩擦を低減し、滑らかで正確な動きを実現するために設計されています。そのため、材質や加工において高い精度が求められます。

 スライドシャフトは耐摩耗性に優れている必要があり、長期間にわたって安定した性能を保持するために、特別な表面処理が施されることが一般的です。これには硬質クロームメッキやニッケルメッキなどがあり、これらの処理によってシャフトの表面が硬化され、耐久性が向上します。

 また、スライドシャフトはベアリングなどの軸受と組み合わせて使用されることが多く、その場合シャフト自体がベアリングの内輪の役割を果たします。このため、円筒度や真円度といった幾何公差に対しても高い規格を満たす必要があり、これは製品の品質に直結する重要な要素です。

 さらに、スライドシャフトは様々な産業機械や自動化機械、ロボット技術などで広く使用されており、その用途に応じてさまざまなサイズや材質が選ばれます。高精度な直線運動や位置決めが求められる用途では、特に品質の高いスライドシャフトが選ばれる傾向にあります。

 これらのスライドシャフトの精度と性能は、機械全体の性能向上に寄与し、効率的で正確な運動制御を実現するために不可欠です。そのため、適切な仕様と品質管理が極めて重要とされています。

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