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9月2日 くず餅の日

 9月2日はくず餅の日。記念日を通して「くず餅」の美味しさを更に多くの人に知ってもらおうと、株式会社船橋屋が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、くず(92)」の語呂合わせから、9月2日とした。

くず餅

くず餅の日
引用元:株式会社船橋屋

 小麦澱粉を乳酸菌発酵させて作る和菓子唯一の発酵食品。

 奈良県の郷土料理である、葛粉から作られている「葛餅」とは別物。

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 くず餅は、日本の伝統的な和菓子で、特に東京の下町、亀戸にある船橋屋によって広く知られるようになりました。この和菓子は、1805年に船橋屋の初代勘助が創業した際に、参拝客へ提供するために開発されたものです。勘助は小麦澱粉を主材料とし、それを湯で練り、せいろで蒸して、黒蜜ときな粉をかけて提供しました。

 くず餅の特徴は、その独特のやわらかさとしなやかな食感にあります。これは、長期間にわたる乳酸発酵によって生まれるもので、船橋屋では選ばれた小麦の澱粉を15ヶ月も熟成させることで、乳酸菌が十分に発酵し、澄んだ乳白色の高品質な澱粉が生み出されます。このプロセスにより、くず餅はヨーグルトのような香りを持ち、その味わいは他の和菓子と一線を画します。

 くず餅は、和菓子の中で唯一の発酵食品としても知られており、その健康効果も注目されています。乳酸菌には腸内環境を整える効果があり、消化を助ける効能も期待されています。船橋屋のくず餅は、単なるお菓子以上に、健康を支える食品としても価値があります。

 船橋屋のくず餅は、江戸時代から多くの人々に愛され続けており、亀戸天神の参拝とともに訪れる多くの人々にとっては、訪問の際の欠かせない一品です。その伝統と品質が保たれる製法は、今もなお受け継がれており、現代においてもその魅力は色褪せることがありません。

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