カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

9月18日 「医療的ケア児・者」支援の日

 9月18日は「医療的ケア児・者」支援の日。日常生活、社会生活において医療的ケアを受けることが不可欠な医療的ケア児・者とされる方々とその家族、支援者らの存在を広く社会に知ってもらい、医療・福祉・教育・介護などの垣根を越えた取り組みを推進していくことが目的。

 「医療的ケア児・者」支援者の会(会長・岐阜県総合医療センター新生児医・小児科医の寺澤大祐氏)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が制定された日(2021年9月18日)にちなんで、9月18日とした。

医療的ケア児・者とは

◆◆◆

 医療的ケア児・者とは、心身の機能に障害があるため、日常生活において医療的な介護や支援が必要な人々のことを指します。これには、呼吸や栄養摂取、排泄など、生命維持に関わる重要な機能を支えるために医療機器や特別なケアが必要とされる方々が含まれます。

 医療的ケアは、医師や看護師による病院での治療行為とは異なり、家族などの非専門家が自宅で行う生活支援行為です。このため、家族が医療的ケアの技術を学ぶ必要があり、日常生活の中で継続的にこれらのケアを提供することが求められます。

 医療的ケアを必要とする児・者は、重症心身障害児・者に多く見られますが、必ずしも肢体不自由や知的障害を伴うわけではありません。例えば、外見上は健康に見える子どもでも、内部の機能障害により日常的に医療的ケアを必要とする場合があります。

 新生児医療の進歩により、生後間もない期間から医療的ケアが必要な子どもたちが増えています。特に、超未熟児や重度の先天性疾患を持つ児が、新生児集中治療室(NICU)での先進的な医療により生命を維持できるようになったことが背景にあります。これらの子どもたちは、病院からの退院後も長期にわたって人工呼吸器や胃ろうなどの医療機器を必要とし、家庭でのケアが続けられることが一般的です。

 医療的ケア児・者の支援には、適切な医療機器の提供と共に、家族やケア提供者への教育とサポートが不可欠です。彼らが自宅で安心して生活を送るためには、医療だけでなく社会的な支援が整えられることが重要とされています。

記念日とかいろいろ

病気の記念日