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10月1日の誕生花 ハギ

10月1日の誕生花 ハギ
ウィキペディアより

 ハギ(萩、学名:Lespedeza spp.)は、マメ科ハギ属の落葉低木で、東アジア(日本、朝鮮、中国)が原産地です。背丈は1m程度で、全体的に立派な低木というよりは、一年生の草に近い性質を持ちます。その枝は、直立せず、先端はやや垂れる姿が特徴的です。根元から新たな芽が毎年出てきます。

 ハギの葉は3出複葉で、互生し、葉縁は全縁(ギザギザがない)です。晩夏から秋にかけて、マメ科特有の蝶に似た口唇形の小花を多数咲かせます。これらの花は赤紫色が多いですが、種類によっては白色のものもあります。この美しい花は、しだれる枝に控えめに咲くのが特徴的で、初秋の風情を感じさせます。

花言葉

 ハギの花言葉は、「秘密の恋」です。この花言葉は、ハギの花が控えめに咲く姿や、葉に隠れていることが多いことから生まれたとされています。また、古代の日本では、「ハギ」は「秋」という言葉を連想させ、恋心をひそかに抱く季節、つまり秋と重ね合わせて考えることもありました。そのため、ハギは秘められた恋情を象徴する花とされています。

メッセージ

 ハギを贈る際のメッセージとしては、「あなたへの想いを秘めています。」といった、秘密の恋情を伝える意味を込めることができます。また、「あなたと過ごす秋の季節が大切です。」といった、秋の美しさや一緒に過ごす時間を大切にするメッセージも適切です。

名称

 「ハギ」の名前は、古代の日本で「秋」を意味する言葉「秋(あき)」から派生したものとされています。また、「萩」は本来ヨモギ類を指す言葉であり、「はぎ」は国訓で、牧野富太郎によればこれは「艸+秋」という会意による国字で、ヨモギ類の意味の「萩」とは同形でありながら別字であるとされています。

その他

 ハギは自生する種類は少なく、ほとんどが人間によって作出されたものです。自然に生育する場所は荒れ地や放牧地、山火事跡などで、パイオニア植物として一面に生えることがあります。丈夫で育てやすい一方、まとまりづらく開花期も派手ではないため、整形された洋風の庭よりも和風や自然風の庭によく用いられます。

文化

 日本では、ハギは古くから親しまれ、秋の七草の一つとして知られています。また、「万葉集」に最も多く詠まれていることからも、その人々にとっての大切さが伺えます。控えめに咲く花は、和歌や俳句の題材として評価され、日本の文化の一部となっています。その美しい花と秋の風情は、日本の風景を象徴する存在として、人々の心を癒しています。

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