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10月4日の誕生花 アンズ

10月4日の誕生花 アンズ
ウィキペディアより

 アンズ(杏子・杏、学名: Prunus armeniaca)は、バラ科サクラ属の落葉小高木で、一般的にはアプリコットとも呼ばれます。中国北部から東北地方の南部にかけての山岳地帯が原産地とされ、その美しい花と果実は広く愛されています。アンズの木は小高木で、葉は卵円形で葉縁に鋸歯があります。春になると、桜よりも少し早く、葉に先立って淡紅色の花を咲かせます。その花は一重咲きの他、八重咲きの品種もあり、花の美しさから花見の対象となることもあります。そして、6-7月になるとウメに似た橙黄色に熟した果実をつけます。果実の表面には細かな産毛が密生し、赤みを帯びた果肉は核と離れやすくなります。しかし、美しい花と果実を楽しむためには他品種との混植や人工授粉が必要となります。

花言葉

 アンズの花言葉は、「信じる心」です。これは、アンズの花が冷涼な気候と厳しい環境でありながらも美しく咲き、その後には甘く美味しい果実を結ぶという性質から来ています。アンズの花は、自身の持つ力を信じて厳しい環境に耐え、最終的には美しい花と果実を実らせることを通じて、我々にも自身を信じる心を持つことの大切さを教えてくれます。

メッセージ

 アンズを贈る際のメッセージは、「あなたの力を信じています」や、「困難を乗り越えて美しい結果を得るでしょう」など、受け取った人に対する信頼や応援の意志を表すのに適しています。

名称

 アンズの名前は、「杏子」の唐音に由来しています。「杏」はアンズの果実を、「子」は子孫を象徴する言葉として中国で使われてきました。したがって、「アンズ」は「杏子」の音であり、この果実が子孫繁栄や命の連続を象徴する存在であることを示しています。一方、英名の「アプリコット」は学名の「Prunus armeniaca」から来ており、これはヨーロッパでアンズがアルメニア原産とされていたために名付けられました。このように、アンズの名前はその歴史と文化的背景を色濃く反映しています。

その他

 アンズは、その美しい花と果実から、家庭向きの果樹として人気があります。しかし、最近は温暖化の影響で灰星病などの病気が増え、無農薬では栽培しにくくなってきました。これは本来、アンズが夏、雨の少ない冷涼な気候を好む果樹であることから来ています。また、アンズには欧州系と東亜系の2つの系統があり、それぞれが異なる特性を持っています。欧州系のアンズは酸味が少なく甘みが強いため生食に適していますが、夏に雨の多い気候では病気が発生しやすく栽培が難しいです。一方、東亜系のアンズはウメが交雑しており、酸味が強いですが、最近では欧州系と東亜系の交雑品種も発表されています。これらの交雑品種は、自家不結実性を持つことが多いですが、自家結実しやすい品種も存在します。

文化

 アンズはその美しい花と果実から、日本だけでなく世界中で愛されてきました。特に中国では古くから栽培がされ、アンズの花は春の訪れを告げる象徴とされ、春節の祝い事に用いられることもあります。また、果実は生食はもちろん、ジャムや果実酒の原料として利用され、その甘さと風味が人々の舌を楽しませてきました。また、日本では長野県や山梨県、山形県などで栽培が盛んであり、アンズの果実を使った地元の特産品や料理も多く見られます。

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