12月の誕生花 ツバキ
ツバキは日本原産のツバキ科ツバキ属の常習小高木で、一般的には野生種のCamellia japonicaのことを指しますが、ツバキ属全体を指すこともあります。さらに園芸品種もツバキとして扱われることが多く、特にヤブツバキと呼ばれることで流通の現場での混同を避けています。ツバキは樹高が5～10メートルほどあり、葉は厚くて光沢があり、深緑色をしています。冬季には特に美しい花を咲かせ、花弁の厚みや形、色合いのバリエーションが非常に多いのが特徴です。なお、花が枯れるときは花全体が一度に落ちる性質があります。
花言葉
ツバキの花言葉は「博愛・思いやり」です。この花言葉は、ツバキが寒い冬季に美しい花を咲かせることから、「自己を顧みず他者に思いやりを示す」という意味合いが込められているとされています。さらに、ツバキが一度に咲き誇る姿から、無償の愛や包容力を表しているとも解釈されます。
メッセージ
ツバキを贈る際のメッセージは、「あなたに対する私の感謝と愛情を伝えたい」といった内容になるでしょう。花言葉である「博愛・思いやり」を象徴するように、ツバキは愛と思いやりの気持ちを伝えるのに適しています。
名称
和名のツバキについては諸説ありますが、「つやばき」、「あつばき」など、多くはその美しい葉の特徴から命名されているとされています。「つやばき」はつややかな葉から、「あつばき」は厚い葉からそれぞれ名付けられたとされています。
その他
ツバキは伝統的に櫛や炭の原料として利用されてきました。特にツバキの木から抽出されるツバキ油は、その保湿性と栄養価の高さから化粧品やヘアケア製品の原料として広く利用されています。また、ツバキの花は首から落ちることから不吉とされ、江戸時代の武士たちはこれを好まなかったとされています。
