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7月23日 カシスの日

 7月23日はカシスの日。人々の健康に寄与するカシスへの関心を高めてもらおうと、日本カシス協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、大暑のころに収穫されることから、7月23日とした。

カシスの豆知識

カシスの日

 日本でもカシスと呼ばれているが、「カシス」はフランス語で、日本語では「黒房すぐり」という。

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 カシスは、その栽培や利用の歴史が非常に長く、特にヨーロッパにおいて古代から存在していた植物です。食用としての利用が文献に登場するのは比較的近代になってからで、ルネッサンス時代の植物学者ガスパール・ポアンによって食用として紹介されたとされています。さらに、1712年にはフランスのモンタラン神父によって「カシスの絞り汁は万病に効く秘薬であり、若返りにも効果がある」と紹介された記録があります。これによりカシスは薬用植物としての価値が認められ、18世紀半ばにはフランス・ブルゴーニュ地方を中心に栽培が広まりました。

 「カシス」という名称はフランス語であり、英語では「ブラックカラント」と呼ばれています。カシスの果実は濃い紫色をしており、その色と味わいからリキュールやジャム、デザートなど様々な料理に利用されています。また、カシスは健康面での効能も非常に注目されています。

 特に目の健康に対するカシスの効能が科学的にも注目されています。カシスに含まれるアントシアニンという成分は、緑内障の進行を抑制したり、近視化を抑制する効果があるとされています。さらに、目の疲労回復やピント調節機能のサポートにも有効であることが研究で示されています。これらの効果は、目の筋肉のコリをほぐし、眼精疲労を和らげることによるものです。

 カシスの健康効果はブルーベリーと比較されることもありますが、カシス特有のアントシアニン含有量の高さが、特定の健康効果においてブルーベリーよりも有利であると考えられています。このように、カシスはその美味しさだけでなく、健康に対する多岐にわたる効能で、現代においても多くの人々から高い評価を受けている食材です。