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10月3日の誕生花 ノジギク

10月3日の誕生花 ノジギク
ウィキペディアより

 ノジギク(野路菊、学名:Chrysanthemum japonense)は、キク科キク属の耐寒性常緑の多年生植物です。日本固有種で、主に本州の兵庫県以西から四国、九州の瀬戸内海と太平洋沿岸近くの山野に分布しています。茎の基部は地面に寄り掛かりながら上部は斜上し、傾斜地では懸崖状に生えます。葉は互生し、長さ3-5cm、幅2-4cmの広卵形で、5(または3)中裂し鋸歯があります。その裏面には白い毛が生えており、一見しただけでは白っぽく見えます。秋(10月下旬から11月)になると、直径3-5cmの花(頭状花序)をつけます。白色の舌状花と黄色の筒状花を持ち、個体によって舌状花の形や数にはかなりの差が見られます。咲き終わると舌状花は赤みを帯びます。

花言葉

 ノジギクの花言葉は、「終わらない思い」です。この花言葉は、ノジギクが秋になると美しい白い花を咲かせ、その美しさを見る者に強く印象づけることから、思いを終わらせずに持続させるという意味を持つようになりました。その姿が風情を感じさせることから、「深い愛情」や「淡い思い出」を象徴する花とされています。

メッセージ

 ノジギクを贈るときのメッセージは、「あなたへの思いは終わりません」や、「淡い思い出を共にしましょう」など、永遠の思いや美しい思い出を伝えるのに適しています。

名称

 「ノジギク」の名前は、「野路で見つける菊」を意味し、日本の自然風景の中で見つけることができる菊を表現しています。自然に生えることから「野路菊」、そのまま「ノジギク」となりました。また、一般的に「キク」は菊花を指すため、「ノジギク」は菊の一種であることを表しています。

その他

 ノジギクは、自生地においては自然に群落を形成し、生息地全体が白い花で覆われることがあります。これは視覚的には美しいだけでなく、ノジギクがその地域の生物多様性を維持する役割を果たしている証拠でもあります。短日植物であるため、日照時間が短くなる秋に開花し、その美しい白い花は冬の訪れを感じさせます。これらの特性から、ノジギクは風情ある日本の秋の風景を象徴する存在として、多くの人々から愛されています。

文化

 日本では古くから、ノジギクは自然界の風情を象徴する花として愛され、和歌や俳句、絵画などの芸術作品に頻繁に描かれてきました。また、庭園や公園などで秋の季節を感じるために植えられており、秋の花見として親しまれています。特に兵庫県あわじ市の「あわじ菊人形」では、ノジギクを使用した菊人形が展示され、観光名所となっています。これらの文化的側面から、ノジギクは日本の四季を体現する存在として、庭園愛好家や芸術家から高く評価されています。

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