11月11日の誕生花 カラスウリ
カラスウリ（学名：Trichosanthes cucumeroides）は、その名前のようにカラスが好む瓜類ではなく、ウリ科の植物で、秋に赤い果実をつけます。カラスウリの花は美しく、白く、夜間に開花します。それらの花は、花弁が細長い形状をしており、独特の香りを放ちます。また、萼筒が長く、その先は五裂し、細かな紐のような形状をしたものが無数に伸びています。花の美しさと独特の香りから、夜間に開花することで昆虫を引き付け、受粉を促進します。カラスウリは別名タマズサ、ツチウリ、キツネノマクラ、ヤマウリなどとも呼ばれています。
花言葉
カラスウリの花言葉は「儚い愛」です。夜間に咲き、一晩で散ってしまうその花の姿から、はかない愛情を象徴するとされています。また、その変わらない美しさと香りは、「変わらぬ愛」を表すとも解釈されます。
メッセージ
カラスウリの花を贈るときのメッセージは、「あなたと過ごす時間は短くても、忘れられない特別なものです」といった感じになります。一晩で散る花から、短いが深い愛情を伝えることができます。
名称
カラスウリという名前は、「烏瓜」から来ており、その名の由来は確定していませんが、カラスが好んで食べる、または、赤い実がカラスが食べ残したように見えるから、といった説があります。別説としては、中国から伝わった瓜「唐朱瓜」が転訛したともされています。
その他
カラスウリは雌雄異株の植物で、雌株と雄株が存在します。雄株は花を咲かせますが、雌株は花を咲かせると共に、スズメガが媒体となって受精し、美しい赤い果実を実らせます。この果実は食べられませんが、その美しい赤い色合いから、秋の風物詩ともされています。
